PowerBook G4 DVIのBTOが、納期を正確に守って5月8日に届きました。須山氏には一歩遅れをとりましたが、「ばらし」レポートをお送りします。
各モジュールの構成はTitaniumともGigabit Ethernetとも異なります。モデムとインバーターボードの位置が大きく変更され、基板点数が増加しています。
冷却能力の向上のため、これまでCPU近傍、基板中央部に一つ設置されていた空冷ファンが、PowerBookでは初めて、二つ搭載されていました。ヒートシンクもMobility RADEON 7500の上部と、電源部分に強化があって、とくに後者のフラップによりキーボードの剛性が向上しています。
内蔵スピーカーの音の改善はあきらかで、スピーカーの232_ enclosure容量強化が効果をあげています。上下方向の視野角と輝度が改善した液晶画面と合わせ、DVD鑑賞時に、その恩恵を感じるでしょう。
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PowerBook G4 Gigabit Ethernetのとき、内部のカーボンフレームの一部がマグネシューム合金に置き換わり、剛性の向上が認められましたが、今回はハードディスク周辺のフレームの一部の材質がより堅い樹脂製のパーツが加えられることで、強化されています。
Logic Boardに目を向けると、さらなる集積度の向上が認められます。そしてなにより、性能の改善も確認しました。233_ cache and memory bus performanceには、Gigabit Ethernetで問題になっていたメモリパフォーマンスの低下が改善していたことを示しています。また1メガバイトではありますが、400MHz相当でデータを読み出すことができるL3キャッシュを搭載したことは、大きな改善点です。
そしてももう一つありがたい改善を確認しました。形状こそ変化ありませんが、AirMacの感度が良くなっていました。これまで電波の届かなかった場所で、通信が可能だったのです。
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液晶の輝度、解像度、視野角、ボディ剛性、メモリ性能、内蔵スピーカーの音質、AirMac・・・これまで問題とされていた部分が着実に良くなっていました。
引き続き、グラフィック性能やI/Oパフォーマンスの調査行っていきたいと思います。
謝辞
いち早くPowerBook G4 DVI 800のベンチマークなど送付してくれた山崎氏と、PowerBook G4 DVI 667のテスト結果を提供してくれた池田氏に深く感謝いたします。
19/May 2002
現在販売されている雑誌の中にはCPUが間違って7450であると書かれている物がありますが、正確には7455のRev. 2.1、SOIを採用し、コア電圧1.5V、保証温度85度のW typeです。予測される消費電力はTypicalが14.9W、Maximumが21.1Wです。
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