Powerbook G4が3度目のメジャーアップグレードを経て、11月6日に発表されまた。ノートパソコン用スロットローディング型SuperDriveを初めて搭載したモデルも11月23日から店頭に並びはじめています。早速一台入手して、インプレションをお送りしようと思いましたが、PowerBookが1ギガヘルツの大台を超えたこともあり、4世代のPowerBook G4を振り返り、変更点をみていくことにしましょう。
3度ものメジャーアップグレードが行われたにもかかわらず、筐体デザインはほとんど手を加えられていません。確かに目新しさはありませんが、癖のないデザインは飽きが来ません。今回は、ベンチマークなどのデータ測定は後回しにして、OS9で起動することができる最後のPowerBookのアーキテクチャと冷却系に注目して紹介したいと思います。
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少しづつ、性能が向上し最終的に1GHzというクロック周波数を手に入れたPowerBookですが、これは熱をどのように排出するのか、という問題解決の歴史ともいえます。本体のデザインには手をつけず、デバイスの改良と、内部の改良で最終的に1GHzのG4をPowerBookに詰め込むことが可能となりました。
Dualとはいえ、PowerMac G4 Mirrored drive doorの巨大なヒートシンクと爆音をたてるファンを知っている人なら、同じものがノートに組み込見込まれたといっても信用してくれないかもしれません。「アップルがポータブルホットプレートをリリース」という皮肉が聞こえてきそうです。
さらにDVD-Rも搭載されましたが、1倍速のDVD-Rなどノートに積んで、できあがる前にバッテリーが切れるのでは?と質問されそうです。
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確かに、DVD録画専用機を購入しても、ハードディスクレコーダーとしてしか利用していない私にとって、PowerBookでDVDを焼くことなど、ほとんど無いでしょう。
それ以上に、800DVIから買い換える必要があるのか、と聞かれると答えに窮します。それほど大きな差はありません。
とはいっても、それはそれ。1GHzという響きに惹かれるユーザーも多いでしょう。PowerBook G4 500やPowerBook G4 667からの買い換えは十分満足感を得ることができるのでないかと思います。なによりOS9.xで起動できる最後のPowerBookを購入しようというユーザーには、大変気になる存在なのではないでしょうか。
(本日はこのぐらいで)
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