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Vol.109
3/May 2004
PowerBook G4 12 inch 1.33GHz

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312_ Mini-DVI connector
312_ Mini-DVI connector

2週間前の4月19日、PowerBook G4が新しくなった。全機種にAirMac Extremeを標準装備し、4倍速のSuperDriveを採用したところが新しい。PowerBook G4 15inchと17inchはBTOでATI Mobility Radeon 9700に128メガバイトのグラフィックスメモリを選択できる。デスクトップを含めて最速の1.5ギガヘルツのG4 CPUを採用するなど、G4パワーブックの最終モデルとなるだろう。

熟成した感のあるPowerBook G4のなかで、ベストバイは何か?ここで、PowerBook G4 12 inchを再考してみることにした。

写真のMini-DVI端子は一つ前のPowerBook G4 12inch 1GHzから装備されている。

Apple Mini-DVI-Video アダプタ
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313_ PowerBook G4 12 inch logic board
313_ PowerBook G4 12 inch logic board

256メガバイトのオンボードDRAMを持ち、CPUやその冷却系がキーボードの下にある構成は、他のPowerBook G4というよりもiBookに近い構成だ。特にiBook G4に512キロバイトのL2キャッシュが搭載された現在、性能的にも違いがあまりないかもしれない。

初代PowerBook G4 12 inchと比較すると電源回路に若干の配置変更があり、USB 2.0チップが増える等、細部が異なるが、全体的な配置に違いはない。

EthernetがGigabitではなく、FireWireも400のままであるが、基本性能としてボトルネックになり得るFSBクロックが見直されたのは、CPU、Sysytem controllerそしてGPUの消費電力、発熱量の改善が寄与している。

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313_ architecture block diagram of the PowerBook G4 12-inch 1.33GHz
313_ architecture block diagram of the PowerBook G4 12-inch 1.33GHz

第二世代PowerBook G4 12 inch DVIと比較し更新されたのはCPUとIntrepidの駆動周波数、そしてGeForce FX Go5200の搭載メモリ量である。

これはiBook G4 12-inchの構成を考えたときギリギリの差を確保するためのスペックアップとも見える。しかし、コストパフォーマンスを考えると、非常に優秀で消費電力のうえからも有利な構成になったと言える。

強化された部分をサファイヤ色で示した。ボトルネックを改善し、基本性能として他のPowerBookを肩を並べることができた。GPU内蔵グラフィックメモリの増加は、Quatz Extremeに有利に働き、CPUやIntrepidの負担を軽減し、G5アーキテクチャと比較すると弱点となる低いFSBカバーする。

15インチや17インチのPowerBookと同等の性能を手に入れた結果、PowerBook本来のポータビリティを含めた選択枝の一つとして、12インチモデルを見ることができる様になった。

314_ PowerBook G4 12-inch Quartz benchmark test with the External Display
314_ PowerBook G4 12-inch Quartz benchmark test with the External Display

1GHzのCPUとGeForce4 440 Goを搭載した初代PowerBook G4 17-inchの本体液晶パネルのみを1としたときの、PowerBook G4 12 inch 1GHzと1.33GHzに20 inch Cinema Displayを接続したXBenchの測定結果を示す。

L2キャッシュの倍増は文字表示など比較的CPUの能力が反映するテストで好成績を残すが、FSBの遅さは逆に単純なLineテストの結果を悪くする。

グラフィクメモリを十分に搭載するPowerBook G4 12 inch 1.33GHzはCinema Displayを接続してもきびきびと働き、十分な性能を示していることがわかる。

Apple Cinema Display 20インチフラットパネルモデル

Apple DVI-ADC アダプタキット

NEW*訂正

図中の凡例表記が誤って入れ替わっていました。謹んでお詫びします。(2004年10月17日)


最後のG4パワーブックが4月19日に発表され、即日販売開始されました。デザイン、スペックに大きな違いはなく、地味なクロックアップにとどまる内容のためか、あまり騒がれていません。ただ、12 inchのCombo DriveモデルAirMac標準装備で188,790円という魅力的な価格のためおもわずクリックしてしまった方もいるのではないでしょうか。

15インチや17インチのBTOモデルでは最新のATI Mobility Radeon 9700に128Mbyteのメモリを選択できるし、G4最速の1.5ギガヘルツのCPUも選べるなどストレスのないMacOS X環境を構築できるでしょう。特にGPUは32bit浮動小数点ピクセルシェーダーユニットを4つ、Vertex Shaderを2つと、前の9600と違いはありませんが、コアクロックが303MHzから392MHzへ大幅にアップしています。それと比較すると12インチモデルはポータビリティのために、画面の広さや性能など、我慢しなければならない部分が

少なくはありませんでした。とはいえ、今回のモデルチェンジで12インチモデルのFSBは133MHzから166MHzへ25%改善し、64Mbyteのグラフィックメモリを標準装備にするなど、基本性能の改善が目覚ましく、性能面で二の足を踏んでいたユーザーも安心して購入できるようになりました。

314_ PowerBook G4 12-inch Quartz benchmark test with the External Displayに示したのは、外部ディプレイを接続したときの性能です。2代目のPowerBook G4 12 inchからMini-DVI端子が装備され、Apple Cinema Displayの接続も可能になり、DVI-ADCアダプタキットがあれば、明るく広いデスクトップを実現できます。今回の強化で、外部ディスプレイを接続したときの性能が十分なものであることは確認されました。

予算が十分にあれば15インチや17インチのパワーブックとPowerMac G5を.MacやiPodで連携していくという使い方も

あります。それほどの予算はないが、デスクでは最善の環境で作業をしたい。更にその環境をそのまま出先でも利用したいとか、シンクロさせるときの手間が嫌だという人に、20インチのCinema DisplayとPowerBook 12 inch 1.33GHzの組み合わせを提案します。画面は明るく、十分に広く、PowerBookを閉じたまま、省電力設定で性能を「自動」にしておけば、それほど冷却ファンの音は気にならないでしょう。もちろん「最高」に設定することもできます。このときは若干ファンの音が気になるかもしれません。本体を少し離れたところにおいて、Bluetoothマウスとキーボードで操作するのはどうでしょう。出かけるときは、Mini-DVIとUSB、そして電源コネクタを引き抜けば、もっとも軽量なPowerBookの利点が生きます。ネットワークはデスクでもAirMac Extremeが良いでしょう。接続するコネクタが一つ減ります。なによりもすべてのコネクタが左側だけにまとまっていて、光学ドライブが右側というレイアウトは、画面を閉じて利用するときに美しくまとまるでしょう。

スリープからの復帰も問題有りません。Cinema Displayの電源ボタンに軽く触れればよいからです。(社外モニタを利用するときは、注意が必要です。キーボードまでBluetoothにしてしまうと、目覚めさせるのが面倒になります)

20インチのCinema DisplayとPowerBook G4 12 inchの組み合わせは、ポータビリティと快適性、そして経済性が絶妙なバランスで実現した、一種のベストバイと言えるのではないでしょうか。

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Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
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