最後のG4パワーブックが4月19日に発表され、即日販売開始されました。デザイン、スペックに大きな違いはなく、地味なクロックアップにとどまる内容のためか、あまり騒がれていません。ただ、12 inchのCombo DriveモデルAirMac標準装備で188,790円という魅力的な価格のためおもわずクリックしてしまった方もいるのではないでしょうか。
15インチや17インチのBTOモデルでは最新のATI Mobility Radeon 9700に128Mbyteのメモリを選択できるし、G4最速の1.5ギガヘルツのCPUも選べるなどストレスのないMacOS X環境を構築できるでしょう。特にGPUは32bit浮動小数点ピクセルシェーダーユニットを4つ、Vertex Shaderを2つと、前の9600と違いはありませんが、コアクロックが303MHzから392MHzへ大幅にアップしています。それと比較すると12インチモデルはポータビリティのために、画面の広さや性能など、我慢しなければならない部分が
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少なくはありませんでした。とはいえ、今回のモデルチェンジで12インチモデルのFSBは133MHzから166MHzへ25%改善し、64Mbyteのグラフィックメモリを標準装備にするなど、基本性能の改善が目覚ましく、性能面で二の足を踏んでいたユーザーも安心して購入できるようになりました。
314_ PowerBook G4 12-inch Quartz benchmark test with the External Displayに示したのは、外部ディプレイを接続したときの性能です。2代目のPowerBook G4 12 inchからMini-DVI端子が装備され、Apple Cinema Displayの接続も可能になり、DVI-ADCアダプタキットがあれば、明るく広いデスクトップを実現できます。今回の強化で、外部ディスプレイを接続したときの性能が十分なものであることは確認されました。
予算が十分にあれば15インチや17インチのパワーブックとPowerMac G5を.MacやiPodで連携していくという使い方も
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あります。それほどの予算はないが、デスクでは最善の環境で作業をしたい。更にその環境をそのまま出先でも利用したいとか、シンクロさせるときの手間が嫌だという人に、20インチのCinema DisplayとPowerBook 12 inch 1.33GHzの組み合わせを提案します。画面は明るく、十分に広く、PowerBookを閉じたまま、省電力設定で性能を「自動」にしておけば、それほど冷却ファンの音は気にならないでしょう。もちろん「最高」に設定することもできます。このときは若干ファンの音が気になるかもしれません。本体を少し離れたところにおいて、Bluetoothマウスとキーボードで操作するのはどうでしょう。出かけるときは、Mini-DVIとUSB、そして電源コネクタを引き抜けば、もっとも軽量なPowerBookの利点が生きます。ネットワークはデスクでもAirMac Extremeが良いでしょう。接続するコネクタが一つ減ります。なによりもすべてのコネクタが左側だけにまとまっていて、光学ドライブが右側というレイアウトは、画面を閉じて利用するときに美しくまとまるでしょう。
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