PowerBook G4の内部については変化がわずかです。極論を言えばCPUが変わっただけとも言えるかも知れません。その反面、PowerBook G4 Titaniumの外装は全く違ったもになりました。同じPowerBook FireWireとTitaniumを並べて、アップルマークを隠したら、同じPowerBookであることを説明するのに難しいかもしれないほどです。
PowerBook G4を評価するにはそのデザインを抜きにしては語れません。しかし、実物が無い現在、多くを語るのは難しいのも事実です。
少しずつ明らかになった事実をお伝えしましょう。本体外面がTitaniumであることはその名称からも明らかですが、その純度は99.5%であり、表面は塗装処理はされて
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いません。色は明るい銀色でプレス成形されています。放熱スリットやPCMCIAカードスロットのある本体側面は、122_Carbon fiberで形成されています。Titaniumが非常に硬い素材であることに対し、Carbon fiberは硬く軽く、そして粘りのある素材です。この二つのコンビネーションをここまで全面に押し出したノートパソコンは少ないでしょう。
単純なスクエア形状は、デザインの介在を許さないようにも思えます。しかし、そのシンプルな外観を保つためには細部に混乱があってはバランスがとれません。機能的に必要なものをいかにクリーンに配置していくかが、デザイナーの腕の見せ所でしょう。
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123_Latch of Sony VAIO 505は薄型ノートパソコンの発端とも言えるVAIO 505の液晶上部にあるラッチ部分です。
124_PowerBook G4 retractable latch systemは同様にPowerBook G4のラッチですが、必要ないときは内部に格納されています。液晶を閉じる最後の瞬間に出現し、確実にロックするようになっています。細部までこだわったよい例だと思います。
2001.1.30 ラッチは液晶側に格納されていました。訂正すると共にお詫びします。
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