medical

medical macintosh

menu

macintosh
Vol.78
counter
5/May 2001
iBook Dual USB

Top > Macintosh > iBook > iBook Dual USB ▼NAV ▼form ←Previous Next→

149_iBook (Dual USB)
149_iBook (Dual USB)

2001年5月1日に発表されたiBook (Dual USB)。285 ×230 ×34mmというサイズは、PowerBook G4と同じ奥行きで、幅が56mm狭く、厚みは8mmあつい。重さは200g軽い2.2Kgである。

ポリカーボネイトの外郭とマグネシュームフレームという従来の構造を採用し、ある程度のラフな取り扱いにも耐える頑丈さを手にした。

液晶は12.1インチと据え置かれたが、ヒンジのデザインの変更で、開いたときベゼルの一部が隠れるため、液晶が広く見える。解像度は1024×768になり、PowerBook (FireWire)と同じになった。

Apple社の規定に従い画像を使用しました。

150_iBook (Dual USB) Block Diagram
150_iBook (Dual USB) Block Diagram

iBook (Dual USB)には、先にiMac Flower Power 600MHzで採用された、統合チップ、Pangeaが採用された。CPUは500MHzのPowerPC 750CX、グラフィックアクセラレーターはPowerBook G4と同じATi RAGE Moblity 128が採用されている。体感速度を大きく左右するグラフィックアクセラレー

ターがフラグシップであるPowerBook G4と同じであるため、その性能は大変期待できる。

またノートタイプで初のTumbler Audioが採用され、CDやDVDの音声がデジタルミキシングされる。ステレオスピーカーの採用となど、PowerBook G4との差別化が一部難しくなった。液晶の広さとCPU、そしてPCMCIAのサポート、赤外線インターフェースの有無、FSB速度、ATA速度などが違いとしてあげられる。

151_iBook (Dual USB) Exploded View
151_iBook (Dual USB) Exploded View

iBook (Dual USB)の内部想像図。ほとんど内部を考える資料がないため、正確性は高くない。

搭載できるHardDiskは最大9.5mmの2.5インチドライブ。例えば東芝MK3017GAPやIBMのIC25N030ATDA04(Travelstar 30GN)などのハードディスクに換装すれば30Gバイトまで拡張できる

だろう。SO-DIMMは最大512Mバイトの1.25インチまでのものを1枚搭載できる。マザーボードに直付けされた128MバイトのSDRAM(CD-ROMモデルは64Mバイト)と併せて最大640Mバイトが搭載可能である。SO-DIMMへのアプローチはAirMacカードコネクタ下の遮蔽パネルを取り外し、アプローチする。

おそらくマグネシュームフレームと一体化された冷却システムが主要ICへの冷却を担っていると思われる。


しいiBookが発表されました。PowerBook G4よりも小さく、少し厚みはあるものの、PISMOよりも薄く、乳白色のボディーはなかなか魅力的です。

液晶画面が12.1インチと小振りではありますが、XGAという解像度を確保した部分は、PowerBookとの棲み分けを難しくする一番の要因でしょう。

内部構造的には、IBMの2次キャッシュ内蔵型のG3である750CXシリーズを採用し、Uni-North ICとKeyLargo ICを統合したPangea ICを搭載するなど、コンシューマ系統の最新チップセットが惜しみなく投入されています。

151_iBook (Dual USB) Exploded View

ロジックボードを想像すると、主要なICは CPUとPangea IC、そしてRAGE Mobility 128の3つに集約され、PowerBook G4にあるPiplined Burst SRAMや、KeyLargo、PCMCIAカードブリッジコントローラーなどある程度面積を必要とするチップ群はすべてなくなっています。

PowerPC750CXとPangea ICを接続する60xバスの速度は66MHz、Ultra DMAが33MHzと低く押さえられていますが、これは消費電力とPowerBook G4との差別化のための、きわめて政治的なデチューンである可能性は否定できません。

PowerPC750CXは、L1 Data Cacheと60x Bus Interface Unit内部にあるL1 cast out bufferとL1 re-load buffer(いずれも32バイト、256ビット分あります)との接続を256ビット幅で行っています。こうした根本的な改良と、高速化されたL2キャッシュの搭載は、G3というよりはG3.5とでもたとえればよいでしょうか。

今回のiBookの内部構造はまさにEmbeddedという言葉に集約されるでしょう。L2キャッシュを内蔵したCPU、グラフィックメモリを内蔵したRAGE Mobilityをはじめとして、ノースブリッジICにDisk interfaceをはじめとする各種I/Oを集積したPangea ICは、PCIバスをEmbeddedしています。

iBookを構成する主要な回路は、たった三つの集積回路におさまり、機能するのです。アナログRGB端子や、コンポジット

出力端子は専用コードが必要なものの、プロジェクターに接続するなどのプレゼンテーション用途にも十分使用できるでしょう。

DVD-ROMとCD-RW機能を同じドライブで可能とするcomboドライブの選択もAppleStoreのみのコンフィグレーションながら可能とする部分などは、PowerBook G4ユーザーから見るとうらやましい限りです。最大の弱点であった液晶解像度がXGAになった今、最低価格158000円を武器に、もっともダメージを受けるのはPowerBook G4かもしれません。

かしながら、ダメージを受けるのは現在のPowerBook G4であって、将来発表されるだろうPowerBookのロードマップの霧が晴れたことも見逃してはなりません。iBookに無い物はかならずPowerBookに残るはずです。PowerBookにPangeaが押しつけられて、PCMCIAが消失することは無いでしょう。Uni-North 1.5が与えられればFSBの高速化もあり得るかもしれません。なぜならFSBの高速化の恩恵をより受けることができるのは、G3ではなくG4だからです。

5/May 2001 訂正

ディスクインターフェースの速度はUltra DMA 66ではなく、Ultra DMA 33のようです。現在入手できるデベロッパーノートで確認できます。先に発表されたiMac FlowerPower 600MHzに搭載されるPangea ICはUltra DMA 66であることから、意図的なデチューン、もしくは消費電力の低減をもくろんでいる可能性があります。

現在もっとも高速な2.5inch IDEハードディスクの連続読み書き能力は約20Mbyte/sec強であることから、33Mbyte/secの最大転送能力を持つUltra DMA 33でも充分であるという考えもありますが、年々大容量化しているハードディスク内のバッファーを考えると、その容量に収まるディスクアクセスが倍の速度で終了するUltra DMA 66と比較した場合、

Pangea IC内部のPCIバスの占有時間が増加するおそれはあります。

謝辞

kiyo氏より、ATA速度のデベロッパーノートとの違いの指摘を受けました。ご指摘ありがとうございました。

Apple Storeでも12inchモデルにSuper Driveを組み合わせることはできません。PowerBookとの差別化のためもあるかもしれませんが、エントリーモデルからSuper Driveを搭載することが、iアプリケーションとの連携からも必要と考えます。それはさておき、Bluetoothの内蔵やUSキーボードを必要とするユーザーはApple Storeでの購入しか選択枝はありません。

topsearchinformationbbsmacintoshmedicalnext & macos xfaqfaq for G4site maplink

アンケートフォーム

電子メールアドレス
お名前(Option)

使用OS

使用機種
ご質問、ご提案、ご意見などありましたらご記入下さい。

ページに対する感想など、誤字脱字などお聞かせ願えれば幸いです。
別にBBSも用意していますのでご利用ください。
このHPのチェックは
今日初めて
週に1〜2度
毎日
内容について
難しい
適度である
簡単だ
デザインは
良好
普通
変更が必要
i-MODE用ページ
時々見ている
見られない
知らない
できればアンケートフォームに答えていただけると幸いです。

メディカル マッキントッシュ

medical macintosh (c) 1998,1999,2000,2001,2002,2003,2004
Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
Privacy and Security Policy

ご自由にリンクして下さい。

アップルおよびアップルのロゴは、アメリカ合衆国およびその他の国々におけるApple Computer,Inc.の登録商標です。

POWERBOOK ARMYおよびmedical macintoshは、独立したユーザグループで、アップルコンピュータ株式会社が権限を与えた団体、支援する団体、またはその他に承認する団体ではありません。