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13/Oct.

RAID(3)

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一度は挫折したかに見えたポータブルRAID計画も、Stranger小林氏の飽くなき挑戦により一つの結果を得ることが出来ました。

一部ご指摘の通り、確かにIDEでRAIDを構築することはCPUパワーの消費であり、全体の速度の向上に繋がるかどうか微妙であることは否めません。しかし、面白い挑戦であることは間違いないでしょう。

まず、これまで最も高速なデバイスと対比してみることにします。REX-CB32Pは、SCSI機器との転送を、同期転送の場合最大40Mbyte/secで行うことの出来る、RISCチップを内蔵したPCMCIA TYPE IIカードです1)

そして、IBM Ultrastar 9ESは7200rpm、平均シークタイム7.5msecの3.5inch Ultra Wide SCSIハードディスクです2)

 

fig.1 REX-CB32P、高密度68ピンUltra Wide SCSIケーブルと高密度50ピンUltra SCSIケーブルの2本のケーブルを標準添付されます。

これをPowerBook G3 333(改)/14のCardBusに接続し、system info3)を使用して通常使用状態のIBM Travelstar 8GS(DYLA - 28100)4)のデータと比較してグラフ化したのがFig.2です。最大で13Mbyte/secの速度を示し、内蔵標準ディスクの2倍近い転送速度を示している部分もあります。

fig.2 通常使用状態の標準装備8Gbyteハードディスクと、REX-CB32PによりCardBusを経由して接続されたUltra Wide SCSIハードディスクであるIBM Ultrastar 9ESの転送速度の比較。

これに比べ、Fig.3は単独使用時のTravelstar 6GT(DADA-26480)の値です5)。フォーマット直後であるため、内蔵のIBM Travelstar 8GSと比較すると最大20%程度良い値を示していますが、その速度は最大でも約8Mbyte/secと最近発表されている高密度、大容量2.5inch IDE HardDiskと比較するとあまり早いIDEとは言えなくなっています。

fig.3 単独使用時のTravelstar 6GT(DADA-26480)の値

 

前回Hard Disk ToolKit3.0ではIDEドライブをRAIDに設定できないことを知らせてくれたStranger小林氏は、今度はB's Crew 3.xを使用して、RAID0(stripping)が出来たことを伝えてくれました。(Fig.4)

Stranger小林氏は、Travelstar 6GT(DADA-26480)を2台、XcarEt Media Bay Hard Driveに組み込み、左右のMedia Bayに挿入。B's Crew 3.xでフォーマットして一つの12GByteのディスクとしてマウントしました。

 

fig.4 B's Crewの画面。ATA1/MasterとATA4/Masterの二つのTravelstar 6GT(DADA-26480)が接続されているのが判る。

そのsystem info3)によるベンチマーク結果がFig.5です。実に基準ドライブの2.5倍程度、16MByte/secの速度が得られています6)。これはTravelstar 6GT(DADA-26480)の丁度2倍、これまで私が持っている最速値である3.5inch Ultra Wide SCSIのIBM Ultrastar 9ESと比較しても3Mbyte/sec程良い値です。

アプリケーション使用時の体感速度など、暫く使用しないと判りませんが、大変興味深い数字であることには違いないでしょう。

さらなる情報お待ち申し上げます。

fig.5 RAID1で2台のTravelstar 6GT(DADA-26480)を一つの12Gbyteのディスクとしたときのベンチマークテスト結果。

参考

  1. Ultra Wide SCSI CardBus PC Card,REX-CB32P,標準価格33800円
  2. IBM Ultrastar 9ES
  3. The Norton Utilities 4.0,1994-1998 Symantec Corp.All rights reserved.
  4. IBM Travelstar 8GS
  5. Expansion Bay Unit,Reference
  6. Stranger小林氏、私信 13/Oct 1999

10/Oct.

RAID(2)

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つい先日、XcarEt Media Bay Hard Drive(Fig.1)を2機搭載することでRAIDが実現できないか情報を募集しました1)。私も早速XcarEt Media Bay Hard Driveを追加購入し、検証の準備を進めていました。

WallstreetはFig.2のブロック図を見ていただくと判るのですが、PCIバスに独立した2つのI/O controllerを搭載し、それぞれにATA Hard Disk interfaceを搭載しています。Heathrow一つにつき最大2系統のATA interfaceがあるため、IDEのMaster接続のみ使用するとしても、本体内蔵とは別に2つのATAドライブをコントロール出来ます2)。(Heathrow #2の二つ目のATA interfaceは完全に利用されていません)

起動ディスクとは別に2台のハードディスクを搭載可能なのです。最近発表されたDELLのUXGA液晶を搭載するノートもサードハードディスクを搭載できるとして驚愕のスペックを宣伝しています。DOS/Vを探してもそれほど多くないのです。

fig.1 XcarEt Media Bay Hard Drive for Wallstreet

fig.2 現在私が使用するWallstreet 333/14(改)のブロック図

Mail Magazine for PowerBook G3 Series Users3)で、お馴染みのStranger小林氏が私に一通のメールを送ってくれました。私が先日Hard Disk ToolKit3.0を利用してsoft RAIDの可能性を考えると示したことに対し、Stranger小林氏も以前よりsoft RAIDに興味を持ち、いち早く二つのXcarEt Media Bay Hard DriveHard Disk ToolKit3.0で実験をしたというのです4)

fig.3 Stranger小林氏に送っていただいたスクリーンキャプチャ

結果は、残念ながらHard Disk ToolKit3.0ではIDEデバイスを使用したSoft RAIDは構築できないとのこと4)情報ありがとうございました。さらなる情報お待ち申し上げます。

参考

  1. RAID、ポータブルRAIDの可能性 3/Oct 1999
  2. Apple:PowerBookG3Series.pdf
  3. 「PowerBook G3 Seriesを使いこなそう」メールマガジンの配信を開始 37/May 1999
  4. Stranger小林氏、私信 9/Oct 1999

9/Oct.

iMac(SL)

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iMac (Slot Loading)が発表になり、その内部ブロック図も公開されました1)。早速データ転送速度入りのブロック図を作ってみました。(Fig.1) iBookのDeveloper Noteが改訂されて、FireWireの表記が削除されたことが、Uni-North ICから論理レイヤーが削除されることに繋がるのではないかと心配しましたが2)、杞憂に終わったようです。

Fig.1 iMac DVのブロック図

Fig.2 PowerMac G4 500のブロック図(リーク情報を基に)

fig.3 iBookのブロック図3)

Fig.1Fig.2に示すようにiMac DVのブロック図は駆動周波数などから、CPUの近傍はPowerMac G4に近い構造になっています。しかし、Ethernet controllerやFireWireの物理レイヤーの接続は直接Uni-North ICになり、また、PCI-PCI Bridgeが省略されるなど、I/Oインターフェースは高集積かつ廉価なiBookに近い作りになっています。(Fig.3)

DVD-ROMドライブにも変更があり、4倍速DVD(CD-ROMは24倍速)と速度改善が見られるだけでなく、これまで出来なかったDVD-RAM読み込み機能が加えられました。

次期PowerBook G3 Seriesを考えるとき、iMac DVは大きなヒントとなり得るでしょう。

参考

  1. Apple:Developer Note The iMac Family of Computers
  2. iBook Developer Note、iBook Developer Noteの変更点 29/Sep 1999
  3. Apple:iBook Developer Note
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