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25/May 2003
round shape inner case

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952_ TATEBAYASHI round shape inner case
952_ TATEBAYASHI round shape inner case

金属パネルからプレスされた角形とは異なり、別成型されたフレームを持つ丸形のインナーケース。製造方法が異なるだけではなく、デザインイメージも大きく異なる。

比較的光沢のあるシャンパンゴールドの筐体と、留め金がクラシカルな雰囲気を醸し出している。

角にある樹脂製のパーツがチープなイメージがあったが、実物はそれほど気にならなかった。

953_ round shape inner case

フレームが別成型で、かみ合うようになっている。隙間はまったくなく、全体的強度も角形よりも優れているようだ。その分重量は増えていて単体で1195g、PowerBookと合わせると4335gである。

角形と同様、取っ手が細く持ちにくいのが残念だが、全体の剛性感の向上が安心感につながり、角形よりも軽く感じる。

953_ round shape inner case

954-1_ front appearance
954-2_ rear appearance

954_ appearance

留め金には施錠できるようになっている。フレームが一段高くなっているため、金属製の網棚などに安心しておくことが出来る。角形には段差が無く、傷の目立つマット仕上げであるのと対照的で、ラフに使える。

蝶番は3カ所あって、必要以上に開かないストッパーが設置されている。角形よりも大きく、頑丈なものが使用されているため、がたつきなどいっさい認められない。

本体の厚みが薄いため、立てておくことは出来ない。その意味もあり、特に足は用意されていない。

デザインや色合いなど好みが分かれるかもしれないが、実用性という意味では一枚上手である。

画像はガンマ値1.8、PowerBook G4 17-inchの標準設定で、もっとも色合いが伝わるように加工してあります。

955_ the opened case

画面を開けたPowerBookに干渉しない程度まで開く。出し入れ時の重心位置も手前に来るため、空になったときの安定性も高い。

吸排気口をふさぐため、このままでの長時間作業には向いていないが、ケースに入れたままの作業も不可能ではない。

955_ the opened case
956_ the internal urethane foam

956_ the internal urethane foam

内部はフエルト地とウレタンフォームで保護される。左右のゆとりは全くなく、すべての端子は利用できない。

厚みもぎりぎりで、コピー用紙数枚なら問題ないが、ある程度の厚みのある小冊子などは入らない。

縦方向の圧力にはある程度強く、PoerBookを安心して持ち運ぶことが出来るだろう。


林製作所のInner caseにはプレス加工で制作された角形とは別にもう一種類、アルミ製中空フレームにパネルを組み合わせた丸形インナーケースがあります。今回、両方を比較検討することができました。

重量は実測で1195gと角形と比較すると235g重く、大きさは上下左右に約1cm、厚みは2mm増えています。こうした増加はマイナス要素ですが、強度は改善されています。インナーケースとして使用する時、収納する鞄の保護という点で角が丸められています。また、生産性の向上は価格の低下として還元されています。

インナーケースの生い立ちについては、最初にこのケースを館林製作所に特注したmatelotさんのPowerBook G4 Aluminum inner case diaryに詳しく掲載されています。

形と同様に2カ所の留め金で固定されるため、

簡単に開くことはありません。角形と比較して、一番ありがたいのは、955_ the opened caseに示すように、開きすぎないということでした。開きすぎると、本体を出し入れする場所に気を遣う必要が出てくるからです。

フレーム部分に凹凸があって、閉じるとかみ合うようになっています。パッキングほどの機密性はありませんが、シャワーで水をかけても内部への進入はありませんでした。普通の降雨なら浸水する心配はないかもしれません。こうした改良は、インナーケースをそのまま持ち運ぶことを考える、多くのユーザーには重要なことだと思います。

またPowerBook G4 17-inchの液晶画面と本体の干渉を防ぐスペーサーは中央よりに二カ所、フックに隣接する場所にあります。そのため、閉じたときに液晶画面へのキーボードの干渉は減りましたが、左右のパームレスト部分に液晶のエッジのあとが縦に残ること

がしばしばあります。持ち運ぶときに液晶画面に無用な圧力がかからないように保護するためにも、こうした専用ケースを利用することが一番だと考えます。

際に持ち歩いてみると、「今日はパワーブックをお持ちじゃないのですね」と言われることがありました。17インチパワーブックが巨大な印象があるせいか、薄いインナーケースから取り出すと、一様に驚かれます。そしてかならず、「それは専用ケースですか?」と聞かれます。専用品であること、価格が2万円だとお教えすると、想像よりも安価であると再度驚かれてしまいます。

PowerBook G4 17-inchが、その大きさから持ち運びは無理という印象が強いようです。でも出先に何個かACアダプターを置いて、インナーケースに入れて持ち歩きましょう。運べる17インチ液晶画面の便利さは、一度体験すると後戻りはできませんよ。

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Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.

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