PowerBook G4は薄く、美しい筐体を持っていますが、華奢な部分もあり、持ち運びには大変気を遣います。
インナーケースやプロテクターなどの補助具もありますが、持ち運ぶための専用の鞄があってもいいでしょう。今回、Maclet様からZERO HALLIBURTON Z3-SIをお借りすことができましたので、インプレッションをお伝えします。
ZERO HALLIBURTON Z3-SIはノートコンピュータを入れるために特化したZシリーズでもっとも小さなサイズのものです。表面は超ジュラルミンが使用され、大変美しい光沢をはなっています。中にPowerBook G4が入っていても何の違和感もありません。
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しっかりした外郭、あわせ部分にはガスケットを装備。そして十分な厚みと機能的なクッション材。鞄としての性能は十分高いものに感じられます。
しかし注意すべき点もあります。外側寸法の割には搭載最大容積が小さく、収納できるNoteBookに制約があります。その点、Z3-SIはまるでG4用にあつらえたように、ちょうどよい大きさであったことは幸運なことでしょう。
取り出すときも注意が必要でした。逆ディンプル加工されたポリエステル製の内装材は、滑り止めの機能が高い反面、ゴム足を引っかけてしまうという問題がありました。これは、取り出し方を十分注意し、横滑り防止クッションを設置して対応できました。
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ZERO HALLIBURTONはアール・P・ハリバートン・シニア氏が、既存の鞄に不満をもち、堅牢で気密性があって、それでいて軽量であることを求め、金属、それも航空機用素材を用いてつくりました。そのデザインは60年以上たったいまでも、大きく変わることがなく、その中に「大切なもの」が入っているというオーラさえ放っています。
PowerBook G4が、その性能だけではなく「デザイン」としての力があるように、鞄にもデザインだけでなく、「性能」を追求することは、贅沢なことではないでしょう。
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