MacTree 東西オフ会に参加し、携帯電話による中継じゃんけん大会で、POWER SUPPORT社のスパルタかますG4を手に入れました。約半月が経過しましたので、その使用感などについて触れていきたいと思います。
Twentieth Anniversary Macintoshの美しいデザイン、革張りのパームパッドに魅力を感じた人はたくさんいると思います。奥行きのない、縦型の本体に見立てて、パワーブックを立てかける機材を「スパルタかます」としたのは、TAMのコードネームがSpartacusのため、という話を開発者からお聞きしたことがあります。
さてパワーブックを立てかけて使用するメリットとはなんでしょうか。パワーブックにはキーボードとトラックパッドが装備されていて、水平で使用することを前提に設計されています。PowerBook G4ではスロットローディングのDVD-ROMが手前に排出されるため、なおのこと立てかけることには無理があります。
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逆に考えれば、外付けのキーボードやマウスを使うとき、本体の入力デバイスはムダになり、CDの排出をクリアすれば、液晶画面を広く開いて、斜めに設置できれば、机の上を有効に利用できます。
スパルタかますは角度調節が可能なトレイ部分と、ACアダプターを設置できる脚部に分かれ、CD排出時のクリアランスを確保しています。実際につかってみて、意外とよかったのは、液晶画面の位置が通常よりも約16cm高くなって、キータイプ時の姿勢が良くなったことでしょうか。926_SpartaCAMASU G4 SK-51 with EIZO FlexScan L350を見ていただくとわかると思いますが、2画面使用時にサブ画面が少し下に位置することで、自然な視野移動が可能です。
また、USBケーブルやビデオケーブルなど本体の後ろに数センチのよけいなスペースを必要とする場合も、余裕をもって設置できます。よく考えられたコードホルダーとあわせ、机の上が片づくでしょう。
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見逃せない利点に、放熱性の向上があります。PowerBook G4に搭載されるPowerPC 7410は低消費電力になったとはいえ、連続処理を行った場合の性能は高くその分発熱も大きくなります。例えば、スチール製の机の上に設置していても、本体裏側と机のわずかな隙間に熱がこもり、PowerBook下部の表面温度が、54度〜55度(外気温度23.5度)になってしまいます。
私のPowerBook G4の場合、内部のヒートシンクの温度が約55度になった場合、冷却ファンが回り出します。したがって机に直に置いておくと、負荷がかかっていない状態でも、時々冷却ファンが回ってしまいます。
926_SpartaCAMASU G4 SK-51に置いた状態では、同じ環境で本体底部とスパルタかますの間の温度は49度〜50度で飽和し、負荷を掛けなければ本体のファンが回ることはまれです。自然冷却でも充分静かな作業環境を手に入れることができました。
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