Macお宝鑑定団の全日本Mac系大忘年会で910_ONKYO USB DIGITAL AUDIO PROCCESSOR MSE-U33を提供受けたので、御紹介いたします。
外観は911_ONKYO USB DIGITAL AUDIO PROCCESSOR MSE-U33にあるUSB接続コードと、ソフトウェアCD、トランスルーセントのオーディオケーブルが付属しています。AC Adaptorは付属していませんが、USBバスパワーで充分動作し、もちろんPowerBook G3 Series 1998(Wallstreet)と、USB CardBus PCMCIA CardであるUNION Bros.のBH004でも音を出すことが出来ました。*1
対象機種に「PowerBookやiBookなど最初からUSBが装備されている機種」とされていますが、MSE-U33が接続したまま、PowerBookを起動すると、起動中にフリーズしてしまう問題があり、起動後に装着すれば回避できます。ただ、MacOS 8.6では、USB Card Support 1.4.1をインストールしていても、MSE-U33を認識できず、MacOS 9.0.4へのバージョンアップが必要になります。
PowerBookは1998年モデルから最新の2000年モデルまで、音声回路はScreamer codec ICと呼ばれるカスタムチップで構成され、913_PowerBook
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FireWire Screamer ICにあります。このSound CardにはACプラグなど、電源回路の一部が併設されており、性能的にもややMSE-U33よりも劣ります。
ハードウェアとしては単純にScreamer ICのやっていることをUSB経由で外に出しただけですが、全体に歪みが小さく、低音域での特性がすぐれており、描写の細やかな音が得られました。さらに、バンドルされている二つソフトウェアにより、ポータブル環境で、ステレオセットに接続しても満足できるシステムが構築できます。
914_PEAK LE 2.1は音声波型エディタです。フルバージョンと比較すると、使用できないコマンドが沢山あるのは仕方がありませんが、915_DSP fanctionのように細かいGainの調節が可能であるとか、波型の谷の部分を自動選択する機能により、編集時のクリック音を防ぐなど、基本的な部分では十分な性能があります。またMP3フォーマットの読み書きが可能で*2、アナログデータのファイリングなどに活用できるでしょう。
916_ WebSynth D-77はOpen Music System対応のソフトウェアシンセサイザーで、QuickTime音源との差し替えも可能です。QuickTimeがGM音源にしか対応
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できないことと比較すると、GSメッセージにも対応するだけでなく、音の質感が全くと言っていいほど違います。一つ一つの楽器のキャラクターが引き立ち、QuickTime音源で聞かれる、音の無意味な混和(正確に波長が合ってしまうことで、断続的に定位が混乱する)よるストレスがない、自然な楽曲が楽しめます。
二つのソフトウェアのバンドルがあり、Wallstreetでは起動時の制約があるものの、標準では得ることの出来ないクリアサウンド、11500円という比較的安価な価格設定は、音楽機器の入門製品として高い評価ができるでしょう。
さいごに
全日本Mac系忘年会参加のみなさまお疲れさまでした。有志スタッフの方々はご苦労様でした。また来年もお会いしましょう。
#1 MacOS 9.1で利用する場合、FAQ: MacOS 9.1とUSB CardBusで音声デバイスが利用できますか?も参照して下さい。
#2 PEAK LE with MP3を参照してください。
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