スリムなPowerBook G4 Titaniumに付属するApple Portable Power Adapterは、大きく、嵩張ることが不満でした。とくに持ち運びを考えると、アダプタ本体は我慢できたとしても、専用のACケーブルは持ち運びしにくく、単体で購入できないため移動する場所、場所にACアダプターを購入しなくてはなりませんでした。
944_Madsonline Micro Adapter for PowerBook G4は、サードパーティ製ACアダプタの中では、もっとも軽量で小型のアダプターです。その大きさはクレジットカードよりも小さく、ACプラグを差し込まない状態のApple Portable Power Adapterよりも薄く、コードを含めた重量に至っては、175gであり、Apple Portable Power Adapterの1/3です。
私はこのMicro Adapterのプロトタイプを本年2月から長期テストしております。その経験をふまえ利点、欠点、問題点などについてまとめてみたいと思います。
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重量、持ち運びやすさに不満はありません。アダプタ本体からのコードの出方が工夫されており、6ヶ月間毎日持ち運んでいますが、断線などのトラブルは皆無でした。また、充電に関しても、使用中、スリープ中を含め、充電時間に純正Apple Portable Power Adapterと差違は認められませんでした。
PowerBook G4側に差し込まれるプラグ部分については製品版ではオリジナルパーツに変更されていますが、抜き差しの抵抗は純正と変わらず、スムーズに脱着ができました。この点に関しては、コードを引っかけるなどしてPowerBook G4自体を破損する危険性が低くなるので評価しています。
問題点は発熱でしょう。小型軽量にするとどうしても、放熱面積が減ります。ACプラグに差し込んでいるだけでも相当熱くなりますが、使用中は長時間持つことができないほど熱くなる場合もあります。フローリングの床、ベッドの上など
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での使用はためらわれるかもしれません。もちろん6ヶ月間の使用中に発火、異臭などのトラブルはありませんでした。Micro Adapterの性格上、常にACプラグに差し込まれたまま放置されることは無いと思いますので、使用場所に注意を払えば問題はないと考えます。
価格は他社競合品よりも高価ですが、Apple Portable Power Adapterの欠点を補うという観点からは、他に選択の余地はわずかでしょう。
謝辞
プロトタイプ提供してくださいました、 Micheal Madson氏と、製品写真撮影に協力していただいた、ひとみ@ちびかんぱぃ両氏に御礼申し上げます。
追記(28/Aug)
長時間握るのはいやなほどの熱さであって、さわれなくなるほどではありません。「おっ、結構あっちちだな」程度です。(笑)この件に関しまして意外と方々で取り上げられており、すこし驚きました。こんごともどうぞよろしく御願いします。
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