Firmwareアップデートで認識不良となったSO-DIMMのSPDデータと、みなさまからお送りいただいたデータを比較してみました。
右側のHBNG4−256はFirmwareアップデートで認識できなくなったものですが、問題のある表記はサポートするバースト転送の部分です。
バースト転送とは、SDRAMの本領を発揮する、連続読み込みを可能とする機能です。HBNG4-256で使用されているRAMはおそらく8ビートとPage単位の転送が可能なはずです。しかし、SPDの情報には4ビートまでしかサポートしないと表記されているのです。
|
おなじメモリベンダーから販売されているPA144RW-256を例にしましょう。
問題の16バイト目は8F、すべてのモードをサポートするとされています。32バイト目から35バイトなど、一部欠損値もありますが、問題なく認識され、使用できているそうです。
また、127バイト目のPC100適合の詳細についてですが、みなさまにお送り願ったSPDの内容から、CL3のみのサポートでも、Intel社のレコメンドに合致しなくても問題なく認識・動作していることがわかりました。
|
手元にあるもう一つの認識不良を起こしたSO-DIMMのデータを分析すると、やはり16バイト目のデータに問題がありました。
PC66では認識不良が知られていることから、126バイト目の値と、Burst転送モードの値に注意して、この値に問題がなければアップデートもある程度安全に行えると思います。
Intel: PC SDRAM Serial Presence Detect (SPD) Specification(PFD)
|