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Q PowerBook(FireWire)に、PowerBook G3 Series 1999もしくはPowerBook G3 Series 1998で使っていたメモリを流用できますか?A 出来る可能性があります。それぞれ使用できるかどうかは、その搭載されるSO-DIMMの性能に関連します。特にこの場合問題になるのは消費電力と速度に関するパラメーターでしょう。速度に関するパラメーターとして次の4つに注目します。最大駆動周波数投入できる最大クロック数です。CLKの部分で、例えば100MHzの場合は1クロックが10nsとなります。 CAS latency(CL)fig.1を見ていただくと判ると思うのですが、アドレスのセットが終了してからどのくらい遅れてデータが出てくるのかというクロック数になります。 RAS to CAS delay(tRCD)アドレスは縦横2回セットされます。その間隔が最短でどの程度まで許容されるかというものです。短い方がすぐれていると言えるでしょう。 Row precharge time(tRP)データの読み出しが終了するタイミングからどのくらい間隔を開ければ次のアドレスをセットして良いかという最短時間を表します。
CL値は、駆動される周波数でどの程度のCL値が実現できるのかという問題になります。PowerBook Computer Developer Note1)に記載されている必要条件は、125MHz、CL値は3とだけ記載されています。
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PowerBook (FireWire)に搭載されたDIMMこれだけは情報が足りません。そこで実際にExpo Tokyo 2000会場のAppleのブースで駆動しているPowerBook(FireWire)が搭載しているSO-DIMMを見てみましょう。(fig.2)搭載されているSDRAMはHY57V1291620 LTC 10Sです。このチップの性能は、低消費電力版、駆動周波数最大100MHz、CAS Latency=3、RAS to CAS Delayが20ns、Row precharge timeは20ns(2でした。これはラベルからも読みとれます。PC100-322-620の真ん中、322の部分に注目して下さい。最初の3はCAS Latencyの3、次の2がRAS to CAS Delayの20nsが100MHz駆動では2clockになるため2、同様に最後がRow precharge timeの2を表しています。
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fig.2 Apple展示ブースのPowerBook(FireWire)に搭載されていたSO-DIMM。HYUNDAYのメモリである。 写真提供 Macお宝鑑定団 Nanko隊員
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ADTEC社のAD-MCPB256(対応品)PowerBook (FireWire)用として流通し始めた製品を調べてみましょう。使用されているのは東芝製4M×8bit×4 Bank Synchronous DRAM(128Mbit)のTC59SM708FT-80が使用されていました。これは8nsでのアクセスが標準ですが、133MHzまで駆動可能だと説明されています(3。
さすが対応品、PC100-222です。純正初期搭載品よりも早くなります。最新の情報ではEEPROMの示す内容はPC100-322Sになっているようです。
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fig.3 ADTEC AD-MCPB256 (36800円) 資料協力:Amulet
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PowerBook G3 300/14の純正DIMMそれではこれまでの古いSO-DIMMにはどのようなチップが使用されているのでしょうか。初めは最も古いPowerBook G3 300/14に最初から搭載されていた64MByteのDIMMを見てみましょう。搭載されているのは、2M×8Bit×4 Bank Synchronous DRAM(64Mbit)であるKM48S8030AT-G10(4です。諸元は、
これを上のルールに従って表記すると「333」となります。
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fig.4 PowerBook G3 300/14に最初から付属していた64Mbyte SO-DIMM。
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GREEN HOUSE社のロープロファイル128M次にローププロファイルの128Mbyte SO-DIMMであるGREEN HOUSE社のGH-SDG128MAを調べてみましょう。私が1998年11月に購入したものです。これには4M×8Bit×4 Bank Synchronous DRAM(128Mbit) HM5212805TDT10(5が搭載されていました
同様に表記すると「233」となります。CLについてはNorth Bridge ICがブート時にプリセットするため、tRCDとtRPが大きく読み出しサイクルに係わってくると思います。
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fig.5 GREEN HOUSEのGH-SDG128MA Lombardに搭載されている純正SO-DIMMにはHYUNDAIの4 Banks x 2M x 8Bit Synchronous DRAMのHY57V658020B LTC-10(6が8個使用されていました。これも「333」です。
Transcend社の2インチハイト256M SO-DIMM(旧PowerBook G3 Series用)旧PowerBook G3 Seriesの大容量SO-DIMMとして流通していたTranscend社(7の2インチ、256Mbyte SO-DIMMであるTS256MAPIMACを調べてみましょう。これにはSAMSUNGのKM48S16030T-GL(8が搭載されていました。これは「322」となります。
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GREEN HOUSE社のGH-SDG256Mこのメモリは1999年7月にPowerBook G3 Series用として私が購入したものです。搭載されているメモリは日立製の5212805DTDA60です。画面では読めないのですが、その下にはPC-100-222-60と記載されています。
このメモリはPC100-222の「早いメモリ」として認識されるはずのスペックを持っていますが9)、最大駆動可能周波数が100MHzしかありません。PC-100-222だからといって何でも良いという訳ではなさそうです。
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fig.6 現在使用中のGREEN HOUSEのGH-SDG256M ただし、現在のアップル社のアナウンス(10によると、PowerBook(FireWire)に正式に適合するSO-DIMMの使用を推奨しています。流用に関するリスクは自己責任でお願いします。新規購入の場合は、最大駆動周波数が125MHz必要であるとするPowerBook Computer Developer Noteを念頭に入て適合商品を選択する必要があるでしょう。
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Q PowerBook(FireWire)の日本語キーボードを英語キーボードに交換したいのですが、PowerBook G3 Series(Bronze)の英語キーボードと交換することは出来るのでしょうか?
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Q PowerBook G3 SeriesのCPU Daughter CardにROMが搭載されているために、なかなかアップグレードカードが販売されないと聞いたことがあります。それではPowerBook(FireWire)のBoot ROMはどこに搭載されているのでしょうか?
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Medical macintosh (c) 1998,1999,2000,2001,2002
Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
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