info medical NeXT Mac Mail Search bar NERV

about Macintosh

[Top][Macintosh][Blue Chip G3][BlueChip G3 466の安定性とメモリー]

<- previous next -->

10/Mar

BlueChips (2)

BBSFAQSearchSite Map

105_PowerLogix Blue Chip G3

105_PowerLogix Blue Chip G3

使用されているCPUの表記は450MHzであるが、温度耐性のすぐれたものが使用されている。また独自に行ったFlash ROMのベンチマークテストも純正のROMと比較して変わりない性能を示した。

106_SO-DIMM Socket

SO-DIMM Socketの横、図に示す突起が純正よりも幅広い。DIMMの中には、この部分の表面実装部品が干渉し、装着が困難なものが存在する。

106_SO-DIMM Socket

107_BlueChip G3 Package (reverse)

107_2inch SO-DIMM

SO-DIMMに装着されたチップの記号。知らせていただいたのは、この部分である。


BlueChip G3 466を使用し、特に純正に比べて不安定であるという印象はありません。ものすごく早くなったという印象もありませんが、それまでワンテンポ待っていたHomePage Proの文字入力や、ほんの少し駒落ちしていたVGSのGT2がスムーズになり、試してみる気があまりしなかったMac OS X Betaがそれなりに動いたりすると、現在のBlueChip G3 466のほうが、全体としてバランスが良いのではないかと思えるほどです。キーボードが熱くなっていた私の300/333改のPowerBook G3 Series 1998も嘘のようにおだやかです。

2年前の機種を、最新機種と同じ土俵に復帰させることが出来るのも、PowerPCの最高クロック数がPentiumほど上昇していないという事実の皮肉な裏返しなのですが、レガシーインターフェースを満載し、独立した2系統のIDEインターフェースをもち、同時に3つのハードディスクを搭載することも可能なWallstreetの復活を宣言してもよいかもしれません。

1ヶ月にわたる長期耐久試験や、みなさまからの情報を収集し、整理した結果を下に示します。総数86件の組み合わせを検討した結果です。

結論としては、一部相性の悪いメモリはあるようですが、数は多くありません。原因の大部分はSO-DIMMの接触不良であると思われます。トラブルの発生は日を追うごとに減少しています。108_distribution mapの赤い点は、不安定であるとするポストで、最近は殆ど見受けられません。

108_distribution map

問題がないとされたSO-DIMM (問題のあるChipを搭載している場合があるものは黄色)

ADM-64MPBSD

ADTEC AD-IMCB128

ADTEC AD-MCPB128

ADTEC AD-MCPB256

ADTEC AD-MCPB64

AN100-128M

AN100-256M

AN100-64M

AP-IB100-128M

AP-IB100-64M

AP-PWM-64M

AP-PWM-H128M

Buffalo AS8-64

Buffalo AS8-64M

GREEN_HOUSE GH-SDG128

GREEN_HOUSE GH-SDG128M

GREEN_HOUSE GH-SDH128MA

GREEN_HOUSE GH-SDI128MA

HS-ISZ256T

IM-S128M

LDM-SD128M-100

Macmem 256MBLP(下側用)

MELCO IM-S128M

PA144R-128

PA144R-256

PA144R-64

SC128MH-iMAC

SC256MH-iMAC

TS128MAPPB100

TS256MAPPB100

問題がないと考えられるSDRAM

81164842A-100LFN

HB52RD328DC0A6FL

HITACHI HM5264805DTT-A60

hyundai GM72V28841ALT-10K

hyundai GM72V28841AT-7J

hyundai GM72V28841AT-7K

hyundai GM72V66841CT-7J

hyundai HY57V1291620 TC-10S

hyundai HY57V658020 TC-10

hyundai HY57V658020A TC-10

hyundai HY57V658020A TL-10

mitsubishi M2V28S30 AVP-7

mitsubishi M2V28S30 TP-10

mitsubishi M5M4V64S30ATP-10

NEC D45128163G5-A10-9JF

samsung KM416S4030AT-F10

samsung KM416S8030BT-FH

samsung KM416S8030BT-FL

samsung KM48S16030T-F10

samsung KM48S16030T-GH

samsung KM48S16030T-GL

samsung KM48S8030AT-F10

samsung KM48S8030AT-G10

samsung KM48S8030BT-F10

samsung KM48S8030CT-FL

samsung KM48S8030LT-F10

toshiba TC59SM708FT-80


あまり望ましくないと思われるSDRAMチップ。ただし多くの場合、装着に問題があるためと思われます。もう一度装着状態を確認して下さい。かならず左右のロックは「パチン」とかかります。

  • Winboud W981208AH-75 (TAC =Max 5.4ns)
  • KINGMAX KSV68T4A1C-07 (TAC= Max 5.4ns)

朴念仁氏よりKINGMAX KSV68TA41C-07に関しては、BlueChipを交換後、問題が無くなったと連絡をいただいております。このKINGMAXのチップは Tiny BGAで1インチハイト片面に8個の128Mbit SDRAMを集積することができるため、PowerBook G3 SeriesのCPUドータカード裏側に装着できる256MBit SO-DIMMに多用されているようです。

新規にメモリ造設を考えている場合は、BlueChip対応メモリをおすすめします。

プリンストンテクノロジー(株)

型名:PA144R-64(64MB)
型名:PA144R-128(128MB)
型名:PA144R-256(256MB)
型名:PA144RW-256(256MB)

これらの中で「BlueChip 対応」と明記されたものです。すべてが問題なく動く保証はありませんが、重要なのはBlueChipに交換していても、メモリ造設で問題が発生したときに保証が受けられるということでしょう。詳しくはPowerLogix Japanの「サポート-> FAQ-> BlueChip-> Q:メモリの増設を考えていますが推奨のメモリはありますか?」をご覧ください。

SO-DIMMが106_SO-DIMM Socketに示す部分に干渉してしまい、ソケットの加工が必要だったもの

  • PABG3XW-128の一部

ソケットは比較的柔らかい材質なので、削って対応したそうです。

まとめ

動作不安定には次の3点が原因です。

(1) SO-DIMM装着の問題。

単純な装着不良が原因で、動作不安定になっているものです。装着を確実にすることで、障害が改善します。頻度的に一番多い問題です。

(2) SO-DIMMの問題

ソケット金具に干渉してしまう一部のメモリや、相性の悪いメモリを使用したごく一部のSO-DIMMは、動作が不安定であったり、不良であるようです。総数は多くありません。

(3) BlueChipのロットによる不良

一部のロットに設計に反したBlueChipがあり、動作が不安定であったとのことです。ロットの特定も済んでおり、現在は回収されているため、現在は問題ありません。極初期に購入して、いまなお不安定動作を我慢しているユーザーは、一度PowerLogix Japanに相談してみてください。


メモリの装着時、ソケットが大変渋い時があります。以下のTipsは、SO-DIMMやBlueChip本体の破損に十分注意して行って下さい。

109_step 1

まずはBlueChipをPowerBook本体に装着する前に、一度当たりをつける。ソケットに異物が無いかよく確認して、差し込むが、あまりに硬くて差し込めない場合は、図のように斜めに片側だけ差し込んでみて、角度を確認する。

109_step 1

110_step 2

角度を確認し、確実に押し込む。このとき力はSO-DIMMの基板に水平になるように心がける。

110_step 2

111_step 3

正面から見直す。このときSO-DIMMの金メッキされた端子は殆ど見えないほど差し込まれているはずである。

111_step 3

112_step4

SO-DIMMのロックがかかる様に水平にする。このとき確実に「パチリ」という音がするはずである。片側しかロックがかからないということはない。

以上の操作を2回づつほど、裏表で繰り返す。差し込むSO-DIMMは本来装着するものを使用する。

BlueChipを本体に装着するときは上側のSO-DIMMは取り外しておくことが重要である。装着したままでは、確実にドータカードソケットを押し込むことが出来ない場合があるからだ。

112_step 4

謝辞

この記事を作成するにあたり、HANA様、take様、マコト様、Chabo様、朴念仁様、tyagi様、Masaki様、岡田様、KEN様、鷲見様、Tada様、仲沢様、shinji様、ヒトシ様、MARINA様、今井様、yoshitake様、BAM-System様、トトロ様、Shingo様、Norio-K様、KTM様、MASAKIMI様、よこむむ様、Tokmas様、その他大勢のみなさまのご意見が大変役立ちました。この場を借りて御礼申し上げます。

[Top][Macintosh][Blue Chip G3][BlueChip G3 466の安定性とメモリー][BlueChipリコールに関してのインタビュー]

10/Oct

About Recall

BBSFAQSearchSite Map

BlueChipリコールのアナウンスが2001年10月に米国で紹介されました。この件についてPowerLogix Japan社の長門氏に電話インタービューいたしましたのでご報告いたします。

Q: リコール対象は日本ではありますか?

国内でも発売当初、動作不安定を示す物があり、それがある製作工場の、あるロットであることが判明しました。既に、不具合のあるユーザーには、交換という形で対処しており、対策前のBlueChipは残っていないと考えています。

Q: メモリの相性が厳しく、メモリを交換しても不安定であったBlueChipは、問題のロットであると考えてもよいですか?

最初にROMのインストールができない。また、対策メモリを搭載しても動作が不安定なBlueChipの不良の原因が、この問題であると認識しています。

Q: アメリカ本国ではリコールという形で、ユーザーに連絡があったようですが、日本ではどういう形で行われますか?

そもそも、アメリカ本国でのリコールは、PowerLogix Japanからのフィードバックで行われた経緯があります。不具合の告知をおこなうべきだと、助言しました。日本国内では、既に対策が済んでおりますが、今回の件についてPowerLogix Japanホームページ上でも明日以降、告知する予定です。

Q: 不具合のあるユーザーにはどのような形で対処される予定ですか?

万が一、不良ロットに関連する不具合であれば、これまで通り交換という形で対応いたします。また既に、ほとんどが交換済みです。

Q: 今後、このような不良ロットが販売されてしまう危険性に関してはどのように対処される予定ですか?

BlueChipはご存じの通り、半完成品という形で販売され、ユーザーの手で動作が初めて可能となります。そのため、動作チェックが大変難しいという事実もございます。この点に関しては、PowerLogix社として製品品質を確保する技術を確立していきます。PowerLogix Japanとしては、不具合に対して迅速で確実な対応を約束します。

Q: 最後に、今回の件とは別となりますが、今後のBlueChipの展開はどうなりますか?

BlueChip LSのお話ですね(笑)。はい、着実に開発が進んでおります。販売できる直前にお知らせすることができるでしょう。

今日はありがとうございました。

(2001年10月10日)

<- previous next -->

Medical macintosh (c) 1998,1999,2000,2001,2002

Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.

Privacy and Security Policy

ご自由にリンクして下さい。トップページへのリンクも併記して頂けるとありがたいです。