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PowerBook G3 Series 1999の実物に触れることが初めて出来ました。Wallstreetではアルミ素材にゴムコーティングされていた部分が、プラスチックにプロテイン塗装されたものに(1簡略化されるなど、確かに存在する質感の低下も、軽量化という最大の目的を考えると、十分納得できるものでした。細かくはiModeページでご覧下さい。またKosaka氏には、塗料に関しての専門的意見ありがとうございました。 Bronze(JAVA)色のキーボードを見て、色調的にモノトーンのWallstreetが別に悪いとは申しませんが、色があっても悪くはないという結論に達しました。
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FAQでは既に触れていますが、Lombardは起動時のメモリーテストをバイパスする事が出来ます(1。メモリーテストをしなければ、起動時間を再起動時は関係有りません。短縮する事ができます。 パワーブックも比較的容量の大きなRAMを搭載できるようになりました。こうしたな、電源投入後のメモリーテストは馬鹿にならない時間を消費しているのです。 例えば333MHzのPPC 750に256MByteのRAMを搭載している私の環境では、約37秒の時間を費やしています。 Casady & Greene社がオンライン販売するSpeed Startupは(2、メモリーテストをバイパスする事の出来なかったWallstreetで、これを回避できるユーティリティです(3。Stranger小林氏、ご指摘ありがとうございました。 Casady & Greene社のうたい文句では、起動時の待ち時間は、毎日起動したとすると10年で90時間をムダにすると試算しています。私の環境では2分2秒の起動時間が確かに1分15秒に短縮されました。20ドル弱のユーティリティですが、これを高いとするか、安いとするか。今後継続して検証するソフトウェアに加えたいと思います。
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MacOS 8.6で、ROM in RAMテクノロジーを独自に行うROAMが有効かどうか。結論を出したいと思います。 MacOS 8.5.1では、ROAMが処理速度向上に有る程度役立っていました(1。しかし、MacOS 8.6ではnanokarnelの変更があるなどその有効性に疑問が生じました。 頻繁にコールされるToolBox softwareが、アクセススピードの遅いROM内部にあるよりも、RAM上に有った方が高速化に有利であるという考え方からROAMが存在するわけですが、物事はそれほど簡単なことでは無いようです。AppleがiMac以降、PowerBook G3 1999でも採用するNewWorld Architectureを観察してみましょう。 それによると、NewWorld Architecture以前のシステムのROM内部には、RAMの値段がROMよりも高価であった128K Macintoshが開発された当時からのhigh-level ToolBox softwareが含まれています。システム起動時に必要な一連のlow-level ToolBoxルーチンは、NewWorld Architecture以降のシステムでもBoot ROM内部に有るわけですが、このhigh-level ToolBox softwareをROM imageファイルに内包し、RAMに展開しているのがNewWorld Architecture以降、ROMの中に残っているのが以前というわけです(2。 しかし、機種特有のToolBoxルーチンはこれまでにもEnablerやSystem fileの内部、そして機能拡張ファイルとして供給され、RAM領域にマッピングされています(2。 さらに、MacOS 8.6で68Kコードをエミュレートするのならspeed603.lib存在下でのSpeed Doubler 8の使用はまだ有効です(3。このことはROM内部の68K emulatorは使用しないわけです。 またNanokarnelがSystem fileに移ったことは自明です(4。したがってROMにアクセスするルーチンは極基本的な一部ものだと想像が付きます。そのことを踏まえてベンチマークをご覧下さい。 fig.1 MacBench 3.0によるProcessor markとFloating Point Mark,ROAMとSpeed603.libとSpeedDoubler存在下による変化。 ネイティブコードでのベンチマークテストの基本部分を示します。(fig.1)効果は僅かではありますが、MacOS 8.6でSpeed603.libとSpeed Doubler 8の存在下では、ROMの影響が半減していることがわかります。これは、上記の論説を裏付ける結果であると考えます。また浮動小数点においてはSpeed603.libの有効性が証明されました。 次にToolBoxルーチンを頻繁にコールするだろうと考えられるText描画を調べてみます。結果はfig.2に示しますが、意外にもこれらのソフトウェアを何も組み込まないほうが、一番高性能であることが判りました。 fig.2 MacBench 3.0(改)による漢字Textベンチマーク(5、AntiailasをONにしている。 これらの結果を踏まえ、68Kコードのエミュレータ部分でのSpeedDoublerの有効性とるなら、ROAMを組み込まずにSpeed603.libとSpeed Doubler 8を組み込む方法がもっとも有効と考えました。 この結果に伴い、「最強のWallstreetを創る」を更新しました。
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6月12日、記念すべきLombard発売日です。iMacの時と同様、商品の販売店への分配に問題があると言われていますが(1、なにより発売が開始されたことは喜ばしいことでしょう。 早速PowerBook G3 400/14を入手されたNeko-Soft氏より、Die-junction温度の報告がありました(2。75度という数字です。頂いた情報からは銅配線のLonestarが搭載されていることも確認できました。5月3日に400MHzのLonestarを搭載したと仮定した場合のdie-juntion予想温である71度と比べると(3、気温の上昇を考慮するとあまり予想通りと考えます。 さて、Neko-Soft氏にはCacheMark 1.1PPCによるデータも提供して頂いております。考察は後日として、下にその値を掲載いたします。CacheMarkとはToolboxのBlockMoveDataを利用し、メモリ転送時間を計測し、メモリアクセスの能力を評価します(4。
グラフは値が小さいほど高性能であることを示します。メモリアクセススピードはcache容量を超えない場合はcache clock数に、容量を超える場合はbase clock数に関連します。 PowerBook G3 400/14のキャッシュスピードは160MHzと、比較した私のWallstreetの166MHzよりも低いにも係わらず全体的に良好な結果となりました。 cache ratoを2:1、すなわち200MHzに設定すると、1次cache容量32Kbyteを越えてback side cache容量の1Mbyteまでの転送速度が改善されています。 また、base clockは66MHzと変わらないのですが、2MByte以上の転送速度も優れていることがわかりました。情報提供を頂いたNeko-Soft氏にこの場を借りてお礼申し上げます。
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