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ROM in RAMテクノロジーを独自に行うROAMがMacOS 8.5.1ではある程度有効であることは前に触れました(1。同様のことがMacOS 8.6でも言えるのかどうかを考える前に、Wallstreetの4MByteのROMの中に内蔵される68K emulatorについて少し調べてみたいと思います。 まず結果をご覧下さい。測定方法はsystem info 4.0(2を利用しました。(fig.1) fig.1 System info 4.0によるベンチマークテスト、特に68Kエミュレータの性能を示す。バーが長いほど性能が高い。 ここで、603と記号で示しているものは、speed603.libを組み込んだか否かです。今回の調査のため特別に用意したこのライブラリは、PowerPC 601特有コードのエミュレータをPowerPC 603用に最適化したライブラリです。PowerPC 750(G3)は603アーキテクチャに近く、このライブラリを組み込むことで、G3に最適化されていないプログラムは動作の向上を認めるはずです。 その結果、標準のROMに内蔵される68K emulatorはこのライブラリの存在の有無で処理速度に変化が見られません。これは標準68K emulatorがG3に最適化されていることを示唆します。それに比べSpeed Doubler 8のemulatorは速度差が存在するため、G3に対しての最適化が相対的に低いことが予想されます。 しかし、それ以上にMacOS 8.6においてもまだ、Speed Doubler 8のSpeed emulatorが有効であることには変わりないという結論を得ました。
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第3期die-junction温度募集に対しご協力ありがとうございます。既に60件の応募がありました。6月4日現在、回答者の78.3%がMacOS 8.6にバージョンアップしているとのことです。 さてまだ有効な回答数に満たないため、統計学的検討は出来ませんが、あくまでも参考と言うことで、一部結果を公表いたします。
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MacOS 8.6においての文字描画が向上していると前回取り上げました(1。今回はもう少し判りやすく、概念図を用意してみました。 さてフォントデータはハードディスクに格納されていますが、その格納方法はベクトルデータとビットマップデータがあります。 一つの文字を表示する場合、下の図のような経路をたどって描画されます。 (fig.1)
あくまでも概念図であるため、細かい部分、経路は正しいとは言えませんが、文字を表示するには相当の行程が必要なことは判っていただけると思います。MacOS 8.6での改良部分はシステムヒープ内部に用意されたfont table fragment cacheの容量が拡張されたと言うことです。 MacOS 8.5xではこの部分が欧文フォントに最適化されていたため(2、日本語フォントを表示するとすぐに使い切ってしまい、ハードディスクアクセスが起こるため遅くなるとご理解下さい。 さて、今日はさらにMacOS 8.1を再インストールして漢字表示ベンチマーク(1,(3をしてみました。(fig.2)
条件は全て、アンチエイリアスOFFでの結果です。MacOS8.5.1は場合により、8.1の1割程度の描画能力しか出ない場合もあることが判りました。MacOS 8.5.1とMacOS 8.6を比較するとアンチエイリアスを切った状態前回のベンチマークテストよりもシステムへの負荷が小さくなりますでも約2倍の改善があることになります。
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