A ドーターカードの脱着を含む一連の増設作業はユーザーに解放されていますが、交換作業に伴う故障は補償対象ではなく、自分の責任になってしまいます。自信のない場合は、専門家に任せるのも一つの選択枝でしょう。
Step 1 Phillips screwdriver(2.4mmのプラスドライバー、もしくはNo.1のプラスドライバー)とT8のトルクスドライバーを用意してください。
Step 2 システムを終了し、バッテリー、CD-ROMを取り外し、ACプラグを抜いて下さい。
Step 3 ドーターカードを取り外すので、正式には550_backup battery connectorを取り外すべきです。省略可能であるという意見もあります。
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550_backup battery connector
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Step 4 3カ所のねじを取り外します。一つはCPUのheat spreaderからヒートパイプで接続しているheat sinkを固定しているプラスねじと、Heat Shieldを固定している2カ所のねじです。
Heat Shieldのみ取り去り、heat sinkはそのままにして下さい。CPUからHeat spreaderやheat sinkが取れてしまわないように十分注意をはらいましょう。
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551_Heat shield and heat sink screw
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Step 5 CPUドータカードは比較的大きなソケットと向かって左側の2カ所の「爪」で固定されています。まずはソケットを引き抜くわけですが、作業はheat sinkを取り付けたまま行うため、十分注意をする必要があります。また、プルタブが抜けてしまうという事例も報告されています。ある程度力がいりますが、慎重に行ってください。
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552_pull at the card tab
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553_Take off the CPU daughter card
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Step 6 CPUドータカードを取り外します。heat sinkに十分注意しながら、取り外します。この部分には、あまり力はいらないはずです。
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554_bottom SO-DIMM
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Step 7 固定ピンを外側に開き、図の角度にすれば力がいらずにメモリは取り外せるはずです。新しいメモリを差し込むときも、この角度で確実に奥まで差し込み、水平にパチンという音がするまで寝かすことでロックされます。
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555_CPU daughter card slots
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Step 8 CPUドータカードが固定されているのは、555_CPU daughter card slotsです。ここにCPU daughter card側の2カ所の「爪」が差し込まれる形になります。
このとき、Uni-North IC用のHeat Sinkフラップの接触不良や、ソケットが接触不良を起こさないように、ソケットやフラップの位置関係を確認しておいてください。
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Step 9 確実にCPUドータカードのソケットをはめるためにも、ドータカードの表側にメモリが装着されていたら、一旦外しましょう。
Step 10 図のROMの裏側当たりにソケットがあります。しっかりと押し込み、確実に装着して下さい。「パチン」という感触があります。このときけしてFlash ROMを押さえないでください。ROMが破損する場合があります。
ソケットが確実に装着されていないと、起動できなくなります。電源をいれても「プチ」としかいわず、画面が明るくならない場合はこのソケットの装着に問題があるときがあります。
メモリを装着したまま、メモリの上から押さえる程度の力では、装着が完全にできないことがあります。
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556_push CPU daughter card
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