総合評価加算の対象を自動的にシステムでピックアップしているのだけど、MSA 2.6cm^2を間違えて多系統萎縮症(multiple system atrophy:MSA)と読み間違えていたので、後ろに数字が来るときはステント内最小面積(MSA : minimal stent area)だと登録しました。
もともと、脳底動脈狭窄に付随した脳梗塞の記載があるのに、対象漏れとなった指摘の調査でした。確かにシステムはカルテ全文検索で脳梗塞を見つけていたけど、I669(脳動脈塞栓症)とマッピングしていたにもかかわらず、「脳血管障害」として認識していないというオントロジー的な問題で、これも解釈エンジンの脳血管障害の定義が狭かった(たった一文字余計に書かれてた)ことが原因。1文字削除したら何も無かったように動き始めたわけです。
そういえば先日、入院ロジックに障害が発生し、システムがストール、余計なリカバリが発生して処理能力的にも、処理内容にも障害発生したときも、データベースロック回避のルーチン中の1文字欠損が原因。
一文字に泣かされる毎日ですが、ここまで複雑になると、利用者の指摘がとてもありがたい訳です。障害確認から原因探索、そして法令の確認(今回は介護保険法施行令第2条各号の内容確認が必要)、専門家に解釈の確認を行い、システムロジックの修正、修正報告までを30分で終わらせました。フィードバッグをしっかりすることで、興味をもってくれたかもしれません。