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14/May.

AIDS

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興味深い話題として、5月12日にネット上で発表された内容を、急遽取り上げることとします。

抗AIDS薬として、全く新しい「TAK-779」について。これはAIDSウイルスが標的細胞にとりつくときの重要なレセプターに特異的に阻害する物質。「CCR5」と呼ばれるケモカインレセプターの欠損症の人は、健康であり、さらにAIDSにかかりにくいというのです。人には影響がなく、AIDSだけに作用する薬が日本の研究者によって発見されたという報告です。今後続報があれば注目したいと思います。

参考

  1. 武田薬品工業株式会社:新規抗エイズ薬の発見について 12/May 1999

17/Apr.

salmonella

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新聞でも報道されているため(1、既にご存じの方も多いと思われますがあえて取り上げることとしました。

青森県八戸市の丸松水産が製造したイカの乾燥品がサルモネラ菌に汚染され、これを原料にしたスナック菓子を食べた人が下痢や腹痛などの症状をおこす食中毒が、東京都や愛知県など23都府県で237人発生していることが報じられました(2

回収命令が出ているお菓子類は、次の17品目です。4月21日一部追加(3,4月23日追加(4

シンコー商会(埼玉)

バリバリいか

お好みちんみ

まめいち信生(東京)

おやつちんみ

元祖おやつちんみ

元祖東京おやつちんみ

大江戸おやつちんみ

いかすぜいかジャーキー

タクマ食品(愛知)

するめジャーキーカット

するめジャーキー

やおきんY31(東京)

お好みIAKソーメン

逢坂食品(青森)

健康かむちゃんするめそうめん

オーシャンフーズ(福岡)

Uスルメソーメン

ホクチン(石川)

するめそーめん

味彩紀行するめソーメン

フジヤ珍味食品HK(静岡)

本造りするめそーめん

フジヤ珍味食品FS(静岡)

漁火するめソーメン

三友商会K (名古屋)

するめそーめん

厚生省は該当のスナック菓子を食べないよう呼びかけているそうです。

参考

  1. 東京新聞、4月17日付け朝刊
  2. <サルモネラ菌>乾燥イカ菓子回収の業務命令出す−−青森県=替(毎日新聞)、Yahooニュース
  3. 東京新聞、4月21日
  4. サルモネラによる食中毒について(第6報),厚生省 21/Apr,1999

10/Mar.

about 'SYMMETREL'(2)

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先日は貴重なご意見を頂き、それを掲載いたしました。塩酸アマンタジンが有効なA型インフルエンザの流行は、このところの天候不順と、気温の上昇で一時期の猛威が嘘のように収束に向かっています。

東京都練馬区の一施設(定点)によるウイルス分離をの結果を見ると、今シーズンの最初のA型インフルエンザウイルスの分離は平成10年12月14日でした。この施設は、前にご報告したエコーウイルス30型の分離を行った施設と同一です。(1ピークは1月上旬で、現在はB型インフルエンザに流は変わってきています。

塩酸アマンタジン(シンメトレル、ノバルティス ファーマ)の使用についての意見は多々あるようですが、小児内科 Vol.31に日本鋼管病院小児科の菅谷憲夫先生の意見が掲載されていました(2。それによると、

  1. インフルエンザ対策の根幹はインフルエンザワクチン接種である
  2. アマンタジンは抗原連続変異にも影響を受けず、早期に予防効果が出現し、ワクチンとの相乗作用があるので、予防には有効である。
  3. 治療に用いても症状の改善は小さく、投与された患者の30%という高率に耐性ウイルスが出現することを十分理解する必要がある。
  4. 通常の小児のインフルエンザに、アマンタジン治療の適応はない。
  5. 発病48時間以内の重症例か、高齢者などのハイリスク患者がその適応である。
  6. 治療開始には迅速診断が必要。

特に4番目の、通常の小児に対する意見が明確であることが印象的でした。ご意見お待ちしております

参考

  1. Virus,4/Oct 1998(98年夏に発生したエコー30型感染症のウイルス分離状況について)
  2. A型インフルエンザに対する抗ウイルス薬ーアマンタジンー:菅谷憲夫、小児内科 Vol.31 No.2,1999-2

27/Feb.

about 'SYMMETREL'

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インフルエンザに対する、抗ウイルス薬である塩酸アマンタジンに関してのアンケートを開始して、約2週間が経過しました。アンケート調査としてそのサンプルが少ないため、集計については後日、もう少し集まってから行います。数は少ないですが、貴重な意見を伺いましたので、御紹介いたします。ご本人に対し掲載のご許可を願いました。一部省略していますが、ほぼ全文です。関連アーティクルへリンクつけております。ご参考にして下さい。

大学病院の場合は患者さんが compromised host であることも少なくないので
「患者さんの状態を十分に」吟味した上で投与の適応を決定することになるで
しょう。一般の病院では小児科外来を訪れる患者さんで投与したいと考える対象
は乳幼児です。心筋炎や脳炎などによる死亡は滅多にないとは思いますが、死亡
率が高齢者の次に高いのは、インフルエンザ感染のストレスが乳幼児にとって相
対的に大きいのだろうと考えるからです。とはいうものの「新生児、乳児、幼児
または小児に対する安全性は確立していない」といった警告は足かせになりま
す。週刊誌に「なぜ使わない」といったタイトルで特集(新聞広告しか読んでい
ません)があり、一般にも少しは知られてきていることと思いますが自ら希望し
た保護者はまだいません。もし家族がアマンタジンのことを知っていて希望する
のなら informed consent を行った上で投与するでしょう。
日本では海外に比べるとインフルエンザ(Flu)は風邪(cold)と同一だと考えられて
いると思います。私自身、「風邪の王様」と説明することもあります。こういっ
たイメージでとらえられているうちは治療が軽視されることもあるだろうと思い
ます。インフルエンザでは compromised host を除きほとんどの人は治りますの
で、医師が治療に苦慮することはまれでしょう。また外来診療における処方薬の
選択は医師の習慣もかかわってきます。つい最近まで特殊な薬といった印象が
あったアマンタジンによるインフルエンザ治療は、この治療法が一般に浸透する
までは、どうしても必要でない限り、一般的な風邪薬を処方してしまう医師も少
なくないでしょう。私は振り返ってみて使ったほうが良かったと思う症例はあり
ましたが、投与可能な(早期の/有効な)タイミングで「是非投与したほうがよ
い」と感じる症例には巡り会いませんでした。現在A型は迅速診断ができるように
なっていますが、まだ保険が利かないので一般ではなかなか使用できません。
Neuraminidase 阻害薬の zanamivir がもうしばらくすると出ます。こちらの方が
型別の診断も不要ですし、major になるかもしれませんが、吸入がうまく出来な
い乳幼児や重症心身障害者ではアマンタジンしかありません。細菌とウイルスで
は話が違うかもしれませんが、抗生物質の乱用で細菌の耐性率が急激に進んだこ
とを反省するのであれば、乱用は避けた方がよいと考えます。なるべくワクチン
を行い、禁忌の人や出来なかった人に対する治療としてアマンタジンを投与する
のが良いのではないでしょうか。
 
私の家族は私を含めて全員かかってしまいましたが誰も服用せずに終わりまし
た。日本の小児科医療でどの程度受け入れられるかを様子を見ているところで
す。
 

大学小児科医 42才(TY)

また、時を同じくしてノバルティス ファーマ(株)より以下のようなメールが届きました。

シンメトレル(塩酸アマンタジン)適正使用のお願い掲載のお知らせ
 
拝 啓 時下益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
 
昨年11月、弊社シンメトレル(塩酸アマンタジン)の
「A型インフルエンザウイルス感染症」に対する効能が追加されました。
しかしながら、本剤はあくまでもワクチンの補完療法として位置づけられており、
その使用対象は限られております。
本剤のご使用にあたり、「効能又は効果」、「用法及び用量」、「使用上の注意」等
に関する文書を、弊社インターネットホームページの医療関係者のページに
掲載させていただきました。
ご高覧下さいますようお願い申し上げます。
 
尚、本件に関する詳細につきましては、下記のくすり相談窓口もしくは
医薬情報担当者までお問合わせ下さいますようお願い申し上げます。
 
くすり相談窓口 電話 :03-3797-8683
フリーダイヤル :0120-003293
 
今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 
敬 具
ノバルティス ファーマ(株)

やはり、使用対象について議論の余地があるようです。これからもご意見お待ちしております。掲載可能なご意見で有れば、是非お知らせ下さい

18/Feb.

questionnaire 'SYMMETREL'

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アンケートご協力ありがとうございます。引き続き、アンケートを継続したいと思いますが、ここで塩酸アマンタジンに関してのアーティクルを整理してみます。ぜひ、ご意見をお待ちしています。

シンメトレル(SYMMETREL、塩酸アマンタジン、ノバルティス ファーマ(株))の認可およびその効果について。

Amantadine(塩酸アマンタジンの認可、及びその効果について)

インフルエンザのM2蛋白のポイントミューテンションで、塩酸アマンタジン耐性ウイルスが、早期に発生することに関しての文献の紹介。

Resistant virus(ナーシングホームでのアマンタジン耐性A型インフルエンザ、薬剤投与前に分離された耐性ウイルスについて)

シンメトレルの副作用について、その頻度も含め紹介。

SYMMETREL塩酸アマンタジンの副作用)

そもそも、A型インフルエンザにしか効果を示さない塩酸アマンタジンです。欧米では一般的に使われているA型インフルエンザ迅速診断キットを認可せずに、シンメトレルのみ認可している日本の医療行政には、疑問があります。

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Medical macintosh (c) 1998,1999,2000,2001,2002

Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.

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