8月19日に「最古の現役コンピュータを競うコンテスト」の勝者が決定した。Dellが主催したこの風変わりなコンテストでの勝者は弁護士のShepard氏で、1976年10月に購入したMITS Altair 8800bは、このコンテストで「世界最古のパーソナルコンピュータ」として認定され、博物館に展示されることになったのだ。
さて、1976年10月のMITS Altair 8800bなるコンピュータを未だに使っていたこの風変わりな人物はなににこの機械を使っていたのだろう。メモリは256バイトしか搭載していなかったという。
当時私は小学校6年生である。同じ1976年10月に秋葉原で初めてコンピュータに出会った。日本で販売されていたTK-80と呼ばれるNEC製のワンボードコンピュータである。CPUは1MHzのintel 8080で、16進キーボードと7セグメントLED表示器が8個だけついていた。当時のコンピュータはこの7セグメントのLED、8桁表示するためにダイナミック表示をしていたが、この部分も自分でスキャンするプログラムを書かなければ、光らなかった。
AltairはS100バスのコンピュータで、複数のボードで構成されている。だが、CPUのスタートアドレスをトルグスイッチを使い、2進法で入力し、ストアキーをたたき、RUNボタンを押す。信じられないような骨董品である。いったい何に使っていたのだろう・・・
私の所有する最も古いパソコンは1977年2月に購入した16bitコンピュータだ。CPUはPanaFacom製1610A、ROMは6Kbyte、RAMを8Kbyteも搭載したもの。1978年頃には既にASCIIキーボードを搭載し、テレビモニターにカラー表示出来るまで増設した。
LKit-16という名前のコンピュータで人工衛星のシュミレーションをしている途中で、初めて熱暴走も経験した。フラットケーブルの圧着工具が高価で買えず、一つ一つ皮角を剥いて半田付けしたり、キャビネットの中に強制冷却ファンを設置したり・・・・
今となっては骨董品以外の何者でもないが、これからも大切に保存しておこう。