801_DISKHALER(TM) Placebo Demonstration

なかなか日本での発売が決まらなかった、ザナミビル水和物（RELENZA)の販売が12月第2週から開始されることがきまった。

802_Relenza(TM) Rotadisk(TM)

一日1枚のRotadisk(TM)を使用する。一日2回吸入、一回の2吸入である。キットには5枚（5日分）が入っている。

803_Diskhaler(TM)

RotadiskをセットしたDiskHaler。手前に引き出すと自動的にDiskHalerが回転する。混和するための特殊な機構はなく、単純に吸い込むようだ。そのため、小児など旨く吸い込めない場合もあるだろう。

804_Diskhaler(TM)

Diskhalerの蓋の部分を垂直に引き上げることで、針がRotadiskに小さな孔を開ける。Rotadiskをセットし、孔をあけ、吸い込むだけだ。基礎疾患に喘息があっても、使用できる。インフルエンザに対する効果は、これまでのシンメトレルよりも高く、副作用もわずかである。

GlaxoWellcomeのzanamivr*1*2が日本でもこの冬、入手出来るめどが立ちました。残念ながら、まだ薬価未収載ですので、保険処方はできません。しかし、5日分、3750円の自費薬として、12月第2週から、医師の処方箋が有れば購入できるようになります。

これは、英国国立臨床評価研究所(NICE)が11月21日に、これまでの「リレンザ」に対する評価を覆し、新指針としてハイリスク患者に対しての健康保険での処方を認めることに呼応した動きであると思われます。*3

また、厚生省には海外での使用経験のデータが提出され、保険処方できる日もそう遠くないでしょう。

しかし、現状ではまだ自費薬品となるため、公立病院など自費医療に制限のある組織では、処方が難しいところも多いでしょう。今シーズンに限って言えば、医療を受ける側の、医療機関を選ぶ努力も必要となるかもしれません。

*1リレンザ

*2リレンザ(2)

*3Glaxo Wellcome News:2000年11月22日グラクソ・ウエルカムの「リレンザ」、NICEの新指針でハイリスク患者への保険下での使用が推奨される