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9/Jan

L350

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省スペースデスクトップ環境を構築する上で、液晶モニタは重要なキーワードでしょう。

しかし、市販の液晶モニタを見比べるとずいぶんと画質が違うのです。色合いがくすんだもの、発色はよいけれど画面が暗いもの。明るいがコントラストが今ひとつであるもの。綺麗な液晶であるのに、筐体のデザインが悪いもの。

多くの商品が乱立し値段が近いだけあって、とても難しい選択でした。コントラストや輝度、可視角度などのカタログ数値も参考になりますが、カタログに出てこない画面の反射抑制コーティングやアナログ回路の違いなどは実機を見比べるしか有りませんでした。

とくにデジタル入力が可能なものは微調整が必要なく、液晶のドットの揺らぎもなく、大変シャープでありデジタル出力が可能なPowerMac G4などとの組み合わせでは、PowerBookの液晶画面と同等の画質が得られます。しかし、アナログ・デジタル2系統入力をサポートする液晶モニターは一般的ではなく、まだ高価なものしかありませんでした。

fig.1 EIZO L350とROAD ROCKETによるDual Monitor環境

液晶モニターは電源投入から暫くの間は不安定で、電源投入直後に調節してはならないようです。しかし、それでは文字のフォーカスが合わないので大変見ずらくなります。従って、微調整がワンタッチで出来る操作性も欲しくなります。

そういう意味で、画質、発色、明るさ、アナログ回路の安定度、デザインの総合性評価として選択候補はPanasonicとEIZOの2機種の計3機種が昇りました。Panasonic TX-D3L31A-Jはとても明るく、コントラストが良くアナログ回路が安定してるためとてもシャープな画質で、カタログスペックも最高です。EIZOのFlexScan L350はそれに比べると若干暗いのですが発色、コントラストともに同等でした。FlexScan L360はL350と同じ程度ですが、表面コーティングが良いため、周りの写り込みがほとんどなく、コントラストが良好でした。

最終的にはUSBハブ機能がなく、入力もアナログ1系統しかないのですが、値段が11万円近く他よりも1万円以上安価である割には画質などの基本機能が納得できたEIZOのFlexScan L350を選択しました。Panasonic TX-D3L31A-Jも捨てがたかったのですが、スピーカーを内蔵するそのデザインには賛否があるでしょう。

さて、その使用形態ですが、液晶モニターの足の部分のデザインがシンプルなので設置には難の苦も有りませんでした。(Fig.1)広い画面での作業は一度始めると、やみつきになりますよ。

30/Dec

ix3D ROAD ROCKET

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デュアルモニタはPowerBook G3 Series 1999(Lombard)には標準装備の機能ですが、残念なことにPowerBook G3 Series 1998ではミラーリングしか出来ないという制約がありした。

その制約を解消できるのが、非常に珍しい変形Type3のCardBus PC Cardであるix3D ROAD ROCKETです。(Fig.1)

その物理サイズは非常に大きく、カードのほぼ半分はスロットからはみ出るという代物です。使用中は発熱し、ロゴを形取ったヒートシンクは高温になります。

fig.1 ix3D ROAD ROCKETの全景

そうとは言え、ホットプラグに対応し、カードを差し込むと自動的にデュアルモニタモードになるところなど、パワーブックの使用状況をしっかりととらえた出来です。また、カードの取り出しも実に簡単で、PCカードアイコンをゴミ箱に捨てると、カードの排出と同時に、別画面に配置したウインドウが、本体側液晶画面に格納され、全く不都合がありません。

fig.2 各モニタの位置関係、メニューバーの位置などを変更できる

ドライバーは最新のix3D installer 2.0をixMICROのホームページ1)からダウンロードする必要があります。現在はMacOS 8.6までに対応しているとのことですが、近い将来MacOS 9.0に対応するとアナウンスがあります。

2000年4月8日補足:現在ixMICROはその活動を停止し、ドライバーの配布も行われていません。製品に同封されているドライバーがふるいにも係わらず、最新ドライバーの入手が困難になっています。現在ゲリラ的にドライバーの配布を行っているページがあります。アドレスに関してはメールにてお知らせいたします。

私が確認した不都合は、1280×1024、リフレッシュレート85Hzモードにしたとき、FINDERのウインドウをix3D ROAD ROCKET画面へドラッグすると、FINDERが不正終了してしまうというものです。これはリフレッシュレートを例えば75Hzなどへ変更すれば回避できますが、コントロールバーの解像度選択リストには表示されないため、ROAD ROCKETのデスクトップアイコンをダブルクリックすれば開くことが出来るixVIEW Video controlパネルでこれらのリフレッシュレートを選択する必要があります。

さて、そのドライバーの実力ですが、下のfig.3に注目して下さい。

fig.3 ATI Graphics Accelerator 3.9.7の内蔵液晶モニターを1としたとき、赤はデュアル状態の本体液晶、青はix3D ROAD ROCKETのベンチマーク結果。MacBench 3.02)による。

ベンチマークの結果を見ると、予想通りデュアルモニタにすると本体液晶側の描画速度も足を引っ張られる格好で低下しています。LineTo-HorizontalやFrameRoundRectの様に0.5point付近まで速度低下があるものも散見されますが、ほぼ0.9point程度は保っているようです。面白いことにOvalsやArcsはベンチマークの結果が良くなっています。ここには掲載しませんでしたが、MacOS 8.5以降異常とも言える速度の低下をみせたInvertPoly及びPaintPolyに関しては3)4)、17.6pointsとMacOS 8.1レベルまで改善したという面白い結果もありました。

ix3D ROAD ROCKETはというと、BitBlit engineがすぐれている5)と言われるだけ有り、PaintRgnやPaintRectなど1.5pointと良好な部分も有りますが、中にはドライバーの最適化が足りないと思われる部分も多くあり、チャートはいびつな多角形を描いています。得にCopyBits関連とDrawText関連が低いため、体感速度は半分とは言わないまでも6〜7割の描画速度しか出ていないように感じます。

しかしながら、たとえ半分の描画速度しか無かったとしても十分な速度であり、広い画面の恩恵にはかえることは出来ないでしょう。

最後に値段に言及します。このカードはOutpost.comから$159.95と送料$23.44で購入しました。注文してから5日で届いたことも付け加えておきます。

参考

  1. http://www.ixmicro.com/
  2. MacBench 3.0(c) 1993-1996,Ziff-Davis Publishing Company. All rights reserved.
  3. MacOS 8.5: MacOS8.5インストール(1)、22/Oct 1998
  4. 8.5.1 vs. 8.1: 8.5.1 vs 8.1ベンチマークテスト再検
  5. ixMICRO: Products: Graphic Accelerator

27/Dec

OrangeLink

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FireWireインターフェースとしてこれまで2つのカードを取り上げました1)。それぞれのカードには一長一短があり、その選択は非常に難しいものです。

NerwerのFireWire 2 Go(Fig.1) は日本での市場価格はRATOC systemの REX-CBFW2より若干安く、取り込み編集は出来ないものの、高解像取り込みの必須とも言えるQuickTime4.0Proキーが一つ付属しています。実際には大変珍しいQuickTime 4.0のCDメディアと、Pro用のライセンスキーが印刷されたカードと、ドライバー用CDがバンドルされています。

fig.1 Newer FireWire 2 Go

これに対し、RATOC systemのREX-CBFW2にはドライバーCDのみが付属し、ほかにバンドルされるソフトは有りません。しかし、付属するドングルには通常の6pinのコネクタとiLink端子DV端子としてDVカムコーダでは一般的な4pinコネクタがあります。またこのドングルには他に類をみないAC端子を持ち、オプションのACアダプタを用意すれば、6pinのFireWireコードに電力を供給することが出来ます。

fig.2 RATOC system REX-CBFW2

さて、本日の題名であるOrangeLinkのCardBus PC Card(fig.3)は最大400Mbit/secの転送速度を可能とする、CardBus PC Cardであることや、6pinのコネクタを2つ持つが、電源供給はされない部分など、ドングルがない一体構造であることを除けばNerwerのFireWire 2 Goとほぼオーバーラップする製品です。

値段は五州貿易店頭で16800円で購入できましたので、おそらくもっも安価に入手できるアイテムだと思われます。

特筆すべきはそのバンドルプログラムです。他の2種のカードには編集ソフトのバンドルがなく、購入しただけではビデオ編集が困難であるのに対し、OrangeLinkはAdobe Premiere 5.1 LEをバンドルしているため、買ったその日からノンリニア編集が出来ます。

fig.3 OrangeLink FireWire CardBus PC Card

fig.4 OrangeLink FireWire CardBus PC Cardの内容物。PC用にはUleadィ Video Studioが、Mac用にAdobe Premiere 5.1LEが付属している。

Adobe Premiere 5.1LEは英語版で、説明書も付属しませんが、PDFファイルで用意されており、たしかにプラグインが減らされたり、フレーム移動などの機能が削られていますが、基本的な編集、DVからのキャプチャ、DVへの書き出しなど一通りのノンリニア編集が可能です。五州貿易にはあと2〜3本ほど残っているそうです。インストール時に他のFireWireカード用ドライバーが入っているとカードの認識がうまくいきません。インストール時にこれらのドライバーを取り除く必要がありますが、普通FireWireカードを2枚差すことはないので、運用には問題ないでしょう。PremiereにはOrengeLink用の専用取り込みプラグインが組み込まれますが、NewerのFireWire2Goなどのカードでも「QuickTime DVユニバーサル」をソースに選択すれば問題なく取り込めます。

参考

  1. FireWire 2 Go:FireWire 2 Goについて

24/Dec

MK-1214GAP

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今城氏より2.5インチハードディスクとして初めて1Mbyteのcacheメモリを搭載した、東芝製ハードディスク、MK-1214GAPのベンチマークテスト結果を送っていただきました。厚み9.5mm、容量12GbyteのMK-1214GAPをPowerBook G3 233/14(300改)に内蔵し、問題なく使用できているそうです。

さて、実際のデータを観察しましょう。(Fig.1)

注目すべきはRandam Readの値で実際の値は532.1Kbyte/secに達し、これまでの2.5インチハードディスクの平均の2倍を示しました。

標準ディスク(PowerBook G3 300/14内蔵のIBM Travelstar 8GSを、標準使用状態で計測した値)と比較すると実に2.5倍の速度であり、大量データ転送に大きく関係する256Kbyte転送時にも約2倍の速度を示しました。

最大転送速度は13.691Mbyte/secに達し、これはこれまでの最速データであるIBM Travelstar 25GSの14.335Mbyte/secに匹敵する値となり、ドライブ自体の基礎転送速度も十分速いことがわかります。

fig.1 標準ディスクとの比較。特にRandom readの性能が良好である

換装実績が増え、安定動作が確認されれば、交換対象ハードディスクの筆頭になり得ると考えます。

参考

  1. 今城雅彦氏:私信

16/Dec

H"

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これまで使用していたのはDDIのαDATA32の端末である、SIIのDATA Linkでした。これは、ご存じの通りType 2 PCMCIAカードの大きさで、1.5cmほどスロットからはみ出るものの、アンテナも完全に内蔵した超小型端末です。

これにはMacintosh用のダイアラーも用意され、付属のハンズフリーマイクで通常の音声通話にも利用できました。

なによりも、αDATA32方式であるため、PIAFS用基地を持たないプロバイダーでも「見なしISDN」として32 Kbpsの速度で接続できるため、PIAFS黎明期から愛用してきました。

私も最初はNTT personal(現Docomo)の端末をモバイル用に使っていました。しかし、東京からはなれると一気にPIAFS基地から遠くなり、1分10円の課金をさらに要求するプロトコル変換装置を使う気にもなれず、また当時は建物のなかに入ると全然繋がらなくなるPHSに嫌気がさしていました。そのとき、同じ建物でも窓からはなれても十分つかえるDDIのPHSに乗り換えたのです。

fig.1 TOSHIBA「HYPER Carrots」DL-S200

電波の強さには安心感のあったDDIが二つのチャンネルを同時に使用して、64 Kbpsの接続を可能としたαDATA64を発表してからずいぶん立ちました。しかし、このベストエフォート型のPIAFS2.1をサポートするプロバイダーがDIONとリムネットしかないという現状では、64Kの利用は「プロトコル変換装置」を利用するしかありません。

問題はそのコストにありました。「プロトコル変換装置」の利用料金は5円/分です。通話料金が10円/分ですから合わせると45円/3分となります。

しかしDDIはプロバイダー側の対応の遅さに業を煮やしたのか、この「プロトコル変換装置」の利用料金を来年の5月31日まで無料にすると発表しました。初め1月31日まででしたが、延長するということです。

また、基本料金に通話料を含むLパッケージに年間契約割引を適応すると、月4250円の基本料金(3000円分の通話料を含む)と、9円/分の通話料金が適応されます。こうなると、27円/3分の通話料金、事実上920円の基本料金という安価な接続が実現します。

そこで、さっそくTOSHIBAのDL-S200(fig.1)とPCMCIAカードである東芝製IPC5026Aを購入しました。プロトコル変換装置を経由して問題なく64 Kbps通信が出来、接続相手はプロバイダーのISDN用電話基地局で安定した通信が可能です。

実は小さな問題もありました。各社から出ているH”用インターフェースカードの多くにはMacintosh用ドライバーが含まれているのですが、私の購入した東芝製IPC5026Aには入っていませでした。そこで、PIAFS2.1接続用のモデムスクリプトを作りました。ご自由にお使い下さい。

IPC5026Aモデムスクリプト
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メディカル マッキントッシュ

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Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
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