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前に触れましたように、Expansion Bayに装着するXcarEt Media Bay Hard Driveは、構造上内蔵ハードディスクと同等の性能を発揮しています(1。 しかし、物理的制約からもともとPowerBook G3 300/14等に内蔵される厚みが17mmある、IBM Travelstar 8GS(DYLA - 28100)などのドライブは使用できません(2。
XcarEt Media Bay Hard Driveと比較運用し、使い勝手を探っていきたいと思います。
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内蔵ハードディスクの交換を完了しました。このことで、手狭になった8GByteを、14GByteへと拡張することが出来ました。筐体内部に組み込んだ場合に、物理的容量、発熱、電源用量などが問題になり得ますが、それらについては既に検証を行い、PowerBook G3 SeriesにTravelstar 14GS(DCYA-214000)を組み込むことに問題はありません(1。 実際に内部に組み込んだ場合、駆動音の違いが気になるかもしれません。元来搭載されていたIBM Travelstar 8GS(DYLA - 28100)とは、メーカー、回転数ともに同一であり、大きな違いはありません。計測する装置を所有していないので、具体的数値を示すことは出来ませんが、若干「カリカリ」という音が大きくなったと感じます。
予想通り、同じディスクであるにもかかわらず若干良好な値を示しています。さらに言うならば、この数値はNorton UtilitiesのSystem Infoにより測定し、ディスクキャッシュはそれが推奨する128KByteに設定し、MacOS8.5.1で測定したものです(3。従って、PowerBook G3 Seriesでは普遍的な値ではありますが、実際の使用状況と同一であるとは言い難い値です。ドライブの基本性能を比較する上では、有効とは思われますが数字を鵜呑みにするわけには行かないでしょう。相対的な情報であるとご理解下さい。 別表(Expansion Bay Units)に同条件で測定したドライブを整理しています。
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画質、音質など数値化しにくい話題を取り扱うとき、Referenceを設定し「〜に比べて」と表現すると判りやすいことなのかも知れません。しかし、「ユーザーの生の声」を御紹介するのも一つの方法でしょう。 まだ安定供給にはほど遠い状況にあるPowerBook DVD-Video Kitではありますが、徐々に取り扱い店舗も増加し(1、入手出来た人も増えてきました。ここに掲載を承諾して頂けたお二人のご感想を、転載いたします。 以前、橋本賢治氏にヘッドセットを使用した状態での音質の良さを報告して頂きましたが(2、薄井健治氏は内蔵スピーカーでの感想を次のように伝えてくれました(3。私も同意見です。
小池氏は櫛状ノイズは(4ノーマルサイズ(720×480のZoom無し)で視聴することで改善できることを指摘されています(5。最も初期の民生用デジタルスキャンコンバーター(昭和60年ごろソニーより発売)と、当時の20インチマルチスキャンモニターの組み合わせで、NTSCを視聴すると、この櫛状ノイズが非常に目立ったことを思い起こさせます。
現在のデスクトップ用MPEG2デコーダーカードにはこの櫛状ノイズを目立たなくさせる技術が使われていますが、残念ながらPowerBook DVD-Video Kitでは不十分のようです。
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PowerBook G3 300/14に内蔵されるIBM Travelstar 8GS(DYLA - 28100)と、Expansion Bayに挿入したTravelstar 6GT(DADA-26480)との比較において、そのスピードの対比が正確でなかったことを、お知らせしなければなりません。フォーマットしてから他のファイルを入れずに速度を計測する必要が有ったわけですね。起動ディスクですから、そこら辺が完璧では無かったわけです。内蔵されたIBM Travelstar 8GS(DYLA - 28100)を取り出し、フォーマット後、再度検証を行いますので、ご了承下さい。 とはいうものの、通常の使用においての内蔵ハードディスクをのスピードを基準として、相対的にほかのメディアを検証することは、今後とも継続いたします。基準を内蔵ディスクとする事で、体感的にご理解いただくためです。 さて、先日ふれたTravelstar 14GS(DCYA-214000)について、長久保氏よりSakharov's Homepageを見ることで、取り扱い店を探せるとの助言を頂きました(1。Sakharov's Homepageを参考に(2、取扱店に電話で問い合わせたところ、在庫が2個有るとの回答を得ました(3。そのうちの一つを入手し速度を検証いたしました。 最大転送速度は読み込みの場合、10MByte/secを越え、内蔵HDの140%を示すこともありました(4。もちろん、フォーマットはAppleのドライブ設定1.7.1を使用し、HFS+フォーマットでの使用です。内蔵ハードディスクと合計22GByteのボリュームをマウントした状況で、約27000ファイル、6Gbyteのファイルコピーを2度行いましたが、特に問題なく使用できました。購入価格は89800円(税別)です。 XcarEt Media Bay Hard Driveについての追加情報をお知らせしなくてはなりません。このケースに内蔵できるのは厚みが12.5mのハードディスクまでであり、17mmのハードディスクは搭載できません。従って、XcarEt Media Bay Hard Driveを購入し、PowerBook G3 300/14もしくは292/14に搭載される内蔵ハードディスクを組み込むことは出来ません。ご注意願います。
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Medical macintosh (c) 1998,1999,2000,2001,2002
Written/Edited by Y.Yamamoto M.D.
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