337_ Apple store and the iPod nano

渋谷のApple storeでは大きなiPod nanoのポスターがディスプレイされていた。実際Apple社内でも主要メンバーがiPod開発に異動したというニュースも久しく、会社全体のリソースがiPodに傾倒してるのも事実かもしれない。しかし、小型化という意味でのnanoの完成度、高機能化でのiPod videoのリリースとiPodの進化はデバイス自体の進化に左右されるところまできたのではないだろうか。

デバイスの高密度化によってこれからもiPodの進化は止まないだろうが、人的リソースがmacinsoth に戻ってくることを期待したい。来年にはintel Macに移行すると言われているが、アプリケーションを含めた環境の移行にはそれなりに時間がかかるだろう。更新間隔を考えるとPowerアーキテクチャとしてのPowerBook G4の最後のアップデートかもしれない。

339_ PowerBook (Double Layer Super Drive) 15-inch model

画面解像度が従来の1280×854ピクセル、101.4 dpiから，縦横比率，画面面積はそのままで1440×960ピクセル、114 dpiに向上している。実際の画面を見ても特段文字が小さくなった印象はなかった。画面の明るさ，発色、視野角ともに改善している印象を受けた。しかし色調の再現性に違和感がある。グラディエーションがきれいに出ず、粒子感が目立ち，品質が悪化した印象すらある。

ただし従来の17inchモデルよりも解像度が高いため，初代17inchモデルのリプレースという選択枝も出てきた。可搬性という意味では17inchモデルには少なからず障害があり、12inchモデルでは画面の狭さから操作性に問題があると感じるユーザーにはリプレースの可能性が出てきた。もちろん同時期にリリースされる17inchモデルは1680×1050ピクセルと20-inch Cinemaディスプレイと同じ解像度を実現してる。高解像度を求めるならやはり17inchモデルなのかもしれないが、性能的には全く同等となった15inchこそがPowerBookとしての「可搬性」という最も重要なファクターでアドパンテージを持つ。

画像はApple社の使用許諾に準拠して使用しています。

340_ the automatic power management stepping technique

最新のPowerBookに使用されるMPC 7447Bは従来と異なり、クロック周波数を４分の１の417MHzまで落とすだけではなくコア供給電圧を1.28Vから0.93Vまで下げることが出来る。従来が半分のクロックまで下げるにとどまっていたと比較すると３段階の省電力モードを持つことになる。

従来と異なり環境設定の詳細設定でCPUの省電力モードを選択できない。負荷や温度によりシームレスに動作モードがコントロールされる。Interpid 2、Radeon 9700とあわせシステムの主要コンポーネントの省エネルギー性能が向上したことによりバッテリー持続時間は確実に向上した。

３度目のマイナーアップグレードが行われたPowerBook G4 15-inchが２００５年１０月２０日に発表され，即日販売が開始されています。液晶解像度が向上し二層書き込みに対応したSuper Driveを採用したことが目立つ改良点です。

しかし心待ちにしていたRadeon 9800の採用やPowerPC 7448の搭載はなく、圧倒的な性能向上をとげたPower Mac G5 Quad (Apple Store)と比較すると，処理能力への期待は残念ながら持てません。それなら新しい PowerBookは「待ち」なのでしょうか。

338_PowerBook (Double Layer Super Drive) Architecture Block Diagramに従来のPowerBook G4 15-inchとの違いを示しています。前のモデルでもCTOを組み合わせれば実現できていた機能もありますが，液晶解像度の向上の陰に隠れたほんとうの改良点は「省電力性能」であることが分かります。

アーキテクチャの中心にあって、長らく大きな変更のなかったIntrepidが更新された意義は大きく、メモリ規格の変更は買い替えを余儀なくされるものの、消費電力上のメリットは大きなものです。すべてのベクトルが消費電力性能の向上に向けられていると言えます。

15インチモデルの画面解像度が旧来の17インチモデルのそれを超えたことから、初代17インチPowerbookユーザーのリプレースとして，小型軽量化し，性能的にフラグシップと同等になったPowerBook 15-inchは「待ち」ではないかもしれません。iBookユーザーからみれば、それほど大き

さが変わることなく、質感、解像度ともに飛躍的に向上し，価格的にもこなれてきたPowerBookは「待ち」とは言えないでしょう。

来年のIntel Macリリースが予定通り行われるとすると、Powerアーキテクチャとしての

PowerBookの更新はこれが最後かもしれません。もしかするともう一度、PowerPC 7448による更新もあり得るでしょう。ただし、目の前に迫るIntel Macを前にして高額なPowerBook系を購入するには勇気がいるのも確かです。初代PowerBook 17inchやiBookからのリプレースとしてのPowerBook 15inchはPowerBook回帰というテーマでは悪い選択ではないと思います。

PowerBook G4 15-inchに関連する改修プログラム

バッテリー交換プログラム

韓国LG社の生産した一部のPowerBook G4 15-inch用バッテリーに発火の危険性があるため、回収および交換が行われいます。

ディスプレイリペアエクステンションプログラム

製造上の問題から、2003年７月から11月の間に製造された一部の液晶のバックライト光量にむらがあって、修理対応が行われています。