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�^25/May

�鶤acOS ROMの謎

今から15年以上も前、まだ私がアセンブラでプログラムを作っていた頃、kernelと名付けた一連のライブラリを作っていた。全てアセンブラで記述されたマルチウインドウオペレーティングシステムを作っていたわけだが、その最もコアの部分。直接グラフィックRAMにアクセスする部分はカーネルと呼んで、オプティマイズを重ねに重ねた。

コメントの欄にはアセンブラコードの消費するクロック周波数をインテルのマニュアルから調べて書き込み、ここで1クロック、ここで2クロック節約したという風に鎬を削ったのだ。今では懐かしい思い出である。

そのころとは比べもものにならないほど複雑になったコンピュータも、未だにKernelと呼ばれる深いプログラムが存在し、その部分の最適化は、小さなものでも結果的に巨大な変化となることには代わりがない。それほどにkernelはコールされるプログラムだからだ。

前置きが長くなったが、この心臓部、すなわちMacOSにおけるToolBoxとnanokernelはMacOS ROM内部に存在する。ハードウェアメーカーとしてのAppleは、これらのルチーンをROMに焼き付けることで、その所有を明確にしてきた。しかし、New worldと呼ばれる新アーキテクチャはこの垂涎のコードを気前よく、MacOS側、シュリンクラップされたOSに内包させた。これが、MacOS ROMファイルである。

さて何が言いたいのか。

要するにApple以外がハードウェアを出すことができるのか、ということ。ROMのライセンスを受けずに、アクセラレーターカードが出せるかが気になる。

結論からすれば、駄目みたいだ。MacOS ROMはなんと圧縮されている。これを解凍するのがTrampoline codeと呼ばれる部分。広大なハードディスクにたかが4MByteのMacOS ROMファイルを保存するのになぜ「圧縮」する必要が有るのだろうか。圧縮と名前を変えた暗号化ではないのか。疑問は尽きない。�M