モトローラが4月15日にDesigning G4 Systemを改訂した。前回のRev.0は2月28日発表であるから、約1ヶ月半ぶりの改訂である。今回の変更場所はほぼ一カ所。BR信号によるものだ。それによると複数のG4システムがL2キャッシュのコヒーレンスを保つため、BR信号を新たにサポートし、ネイティブG4バスモードでマルチCPUが使えると示唆している。
さて、MacOS 8.6の発表が近づき、ネット上での無償アップデートが予想される。一見ただのマイナーアップデートだ。でも、MacOSの根幹部分、あまり目だたないが巨大な変更が行われるはずだ。nanokarnelが搭載され、仮想メモリとマルチプロセッサが共存するのである。
G3花盛りのMac市場。G3が有ったからよみがえったとも言えるAppleであるが、その上にあぐらをかいてはいなかったようだ。確かにL2キャッシュのタグメモリをCPUコア内部に内包、1Mbyteもの大容量L2キャッシュを効率よく動かし、エントリーモデルが既に333MHzの動作周波数となったG3も、本当のトップエンドマシンでるマルチプロセッサがない。MacOS8.6とG4でAppleはWindowNTを突き放す時が来るのだろうか。今から大変楽しみだ。